その美刀、虚像 ページ18
ｓｉｄｅ審神者
三日月達に司鬼夜蝶がここに来る。と聴いて、思わず背筋が伸びた。
司鬼夜蝶は血に濡れた姿でさえも芸術品のように美しくて初めて目にしたあの時、一瞬息が止まった気がした。
そんなことを考えていると、三日月が突然、俺に─────
「主や。杏璃を怖がらせるようなことは……呉々も、呉々もしないでくれよ……？」
そう言う三日月………いや全員の顔は
───────────般若のごとき顔だった……。(こっわぁ！！！こっわいよ！こいつら！！しかも二回目言ったよ！！)
暫くして、襖が開いた。
其処から顔を覗かせた彼は俺たちを見て、顔を引き攣らせるが、其れをすぐに消し、俺の前に来た。
そして……、深く、頭を下げた。其れはもう、神でも崇めるように、
顔はみえなくとも、彼の肩はかわいそうなくらいに震えていて……
──前任を殺してしまいたいほどに怒りを感じた。
『……初めてまして。私は司鬼夜蝶。貴男様はこの度、私を助けてくれたと聞きました……』
やはり、彼の言葉も震えていた。
────そして何よりも……刀剣達の知り合いは彼のことを皆“杏璃”と呼ぶ。俺には今その名前を言わなかった………其れと……俺を貴男様と呼ぶ彼。
当然だろう。人間が彼を苦しめたのだから。
「あ、頭を上げてくれ！誰かを助けるのは当然だ！」
彼の態度に無意識に唇を噛んでいた口で言葉を紡ぐ。
顔を上げた彼の瞳には──何も映ってなかった。
「ｯ！？」
そう。言うなれば、“無”。
自分の心が傷つかないように心を何処かに飛ばして心を逃がすような、そんな瞳だった。
前任はここまで彼を追い詰めたのか……？
心を遠くに飛ばしてしまわないと耐えられないくらいに…。
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まゆ(プロフ) - 刀剣乱舞って刀剣たちが亡くなってしまう時って刀は折れるから死んだかどうかってすぐ分かるんじゃ？ (2019年10月14日 8時) (
レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 蒼さん» ご指摘ありがとうございます！そうなんですか…すみません、私の確認不足でした…!直させていただきます。返信遅くなってすみません！ (2017年5月18日 0時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - コメント失礼します。質問なのですが、朱隠しの歌詞を載せてますよね。その歌詞って作詞作曲者様に許可を取っていますでしょうか？許可無しで載せていましたら消してください。占ツクの規約で無断転載は禁止されてます。お気をつけください。応援してます。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: afd5471fbc (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 菜奈実@歌い手､声優､アニメ大好きですさん» ありがとう御座います！そう言っていただけて嬉しい( ´艸｀)です！シリアス多めにぶっ込みましたが、そういったネタも入れますよ！←← (2017年3月13日 21時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 三色だんごさん» コメントありがとう御座います！ﾄﾞｺﾞｫ…そうですね笑何故かそういうイメージが…←←是からも宜しくお願いします！！ (2017年3月13日 21時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫綺 | 作成日時：2016年12月19日 19時
