知らない9 ページ10
コネシマside
「無能、これやっとけや。無能やけど仮にもこの会社の職員なんやから、少しは役立ってくれるよな？」
「…お、シッマァ？自分の仕事くらいは、自分でやれるやん、なぁ？」
「あっ、ヘイ。サーセンっした。」
…最近、何か可笑しい。
前まで、俺が無能に仕事頼んだら俺もええやろ？と、
便乗してきていたトントンが、今では俺の押し付けを辞めさせている。
もしや、誑かされたか！？
……いや、トントンDTやけどモテるし、女を見る目はある筈やんなぁ…。なんでやろ？
「…あ、ショッピ…くん？」
ショートピースの香りがしたため、ショッピくんが居るのかと思い、香りの続く方へと進んだ。
着いたのは屋上。
社員が食事するためや、息抜きするために大抵の場合は開けられている。
着いたそこに、ショッピくんは居たものの、誰かと楽しそうに喋っていたようだ。あんな風に笑うなんて珍しい。
…女の笑い声やったな、広川とか言うやつはさっきオフィスに居ったし、…無能？
「……ぁあ、コネシマさんじゃないですか。」
「…誰と話とったん？ショッピくん。」
迷惑そうに俺の名前を呼んだ後輩に、誰と話して居たのか質問してみる。
……ま、多分まともに回答する気はないだろうけど。
「…少しは自分で考えたらどうっすか？クソ先輩。」
「はは、酷い言いようやなぁ、何時もに増して。」
案の定、期待していた回答は返ってこなかった。
俺が来たのを気遣ってか、それとも元々か。
地面に潰されて落ちたショートピースが、微かな煙を上げているのが視界に入る。
「何時もこうやないっすか？………ねぇ、コネシマさん。」
「なんや、ショッピくん。」
「俺、これ以上あの人傷つけられんの黙って見てるの嫌なんで。また傷付けるようでしたら、その時は容赦しませんよ。……それでは、お先に失礼します。」
「…ふーん…。」
ショッピくんも、あっち側。かぁ…
…何でやろうなぁ、人の手柄とるやつって、書いてたのに。
俺が正しいって信じていたいところやけど、少しは別の可能性も考える必要があるかもしれない。
……昔の二の舞になるのは、勘弁だ。
「さーてーとっ、仕事やるかなぁ。あ゛ーダリィ！」
俺の声に驚いたのか、屋上の柵に止まっていた傷だらけの白い鳩が、遠い空へと飛びだって行った。
――
モブAです。
人の感情より情景描写の方が描くの楽しいです。
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ネオンムーン(プロフ) - 闇夜さん» ありがとうございます。とても嬉しく思います。 (2020年6月29日 5時) (
レス) id: cbec7e84fa (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 一人一人皆さんすごいです！だから私は私他の人は他の人ということで！気にしなくで大丈夫かなって思います！上から目線て失礼しました(笑) (2020年6月29日 1時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
モブＡ(プロフ) - 闇夜さん» コメントありがとうございます！いやぁ皆さん凄いですよね、置いてかれないよう頑張らないとです…！これならも精進していきますのでどうぞよろしくお願いします！ありがとうございました！！ (2020年6月28日 23時) (レス) id: b95d8c05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンムーン(プロフ) - 闇夜さん» あ分かりましたー！直しておきますね！ありがとうございます！ほんと皆さん凄いですよね…。それに比べて私は……。 (2020年6月28日 23時) (レス) id: cbec7e84fa (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！ちょっと白色のセリフが読みにくいかな〜なんて…ごめんなさい！これからも応援してます！ (2020年6月28日 22時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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