知らない13 ページ14
グルッペンside
「むぅ〜…、っ、はぁ…。」
二人じゃ少し狭いが、一人ではあまりにも広すぎる社長室に自分の声が響いた。
先程、トン氏から「Aが肉体的ないじめを受け始めている。」との報告があった。
あまりにもタイミングがよすぎないか…？と一度トン氏を疑いもしたが、前の安心しろ宣言が嘘とはとても思えない。それに、態々言いにこないだろう。馬鹿じゃあるまいし。
社長として、どうにかしないと…
元々、自分で招いた結果のようなものだ。何しろ社員は自分が呼んだのだから。
だから、責任は全て俺にあるのだ。
Aは、俺が救わなければいけない。
「けど、どうすれば、ええんかなぁ…。」
しかし、考えれば考えるほど意見は纏まらず、ごっちゃになっていく。
力任せに頭を掻いて、最善策を探すが、俺が言っただけで皆が信じるなら苦労はしないし、だからといってAを違う会社に行かせるのも…
「グルちゃん、訊きたいことがあるんだけど。ちょっと時間もらっていい？」
「！？……ぁ、ああ。いいぞ。」
俯きながら必死に解決案を考えていると、上から普段より厳しい彼奴の声がした。
いつの間に入ってたんだ、コイツ。
驚いて、パッと顔を上げると無表情のひとらんが腕を組んで仁王立ちしている。
いや、マスクのせいで顔が半分以上みえていないから感情が読み取れないだけかもしれない。
…ひとらんは、トン氏によると暴力は振るっていないらしい。
尤も、それが確実であると証明されている訳ではないが。
時間をくれという言葉に対し、俺が許可をおろすと直ぐにひとらんは俺の手を思いっきり掴んだ。
力加減はそれなりに出来ていることから、まあまあ冷静なのだろう。何を思って呼んだのかは全く解らないが。
引っ張られるようにして連れてこられたのは屋上。
昼はもう終わり、ほとんどの社員は帰っている時間だったので、社員は誰もいない、俺とひとらんの二人だけだった。
「……ねぇ。」
「…なんだ？ひとらん。」
先に口を開いたのはひとらんで。
何時もよりずっと重い空気に、冷や汗が垂れた。
周りのサイレンの音や虫のなき声。その全てが緊張感を更に高める。
「春風さん…Aちゃんって誰かに陥れられたでしょ。」
「_______っは？」
――――
中途半端にも程がある。
以上、モブでした。(過去形)
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ネオンムーン(プロフ) - 闇夜さん» ありがとうございます。とても嬉しく思います。 (2020年6月29日 5時) (
レス) id: cbec7e84fa (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 一人一人皆さんすごいです！だから私は私他の人は他の人ということで！気にしなくで大丈夫かなって思います！上から目線て失礼しました(笑) (2020年6月29日 1時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
モブＡ(プロフ) - 闇夜さん» コメントありがとうございます！いやぁ皆さん凄いですよね、置いてかれないよう頑張らないとです…！これならも精進していきますのでどうぞよろしくお願いします！ありがとうございました！！ (2020年6月28日 23時) (レス) id: b95d8c05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンムーン(プロフ) - 闇夜さん» あ分かりましたー！直しておきますね！ありがとうございます！ほんと皆さん凄いですよね…。それに比べて私は……。 (2020年6月28日 23時) (レス) id: cbec7e84fa (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！ちょっと白色のセリフが読みにくいかな〜なんて…ごめんなさい！これからも応援してます！ (2020年6月28日 22時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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