僕達の歌姫【BTS】

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〈JM side〉






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それからほどなくして、僕達は無事にデビューを果たした。













非公開練習生だった、テヒョンアもAもちゃんと加わって、“8人”の防弾少年団として世に名前を出した。









…ただ、僕が1番心配なのはAに対する風当たりで。
本人は「大丈夫」だなんて言ってたけど、僕はとても心配だった。









まだ15歳の少女が背負うには、少々重すぎるのではないかと。









すると、そんな彼女を思ってか、Aの初の公開ログは嫌がるAと、なぜか嬉しそうなジョングクが映った。
そこで彼は、









「やっと、みなさんにAについてお話出来ます。」









と言って、本人がいる中でAの性格や魅力、僕達といる普段の様子やダンスへの情熱、彼女の最大の武器である歌声の素晴らしさを語った。









ジョングクが語るその言葉に嘘はなく、「食いじがはってて、素直じゃないんです笑」といい所だけを見せないその姿に、Aという人間に魅力を感じた人は多かった。









それでもAのアンチは僕達の中でも断トツで多く。
心無い言葉がたくさん飛び交った。
そして、彼女だけでなく、一緒にいる僕達の心をも傷付けた。









けれど、彼女は少しも動揺することもなく。
弱音を零すわけでもなく。









ただ、ひたすらと前を向いていた。









防弾少年団の紅一点として、努力し続けた。









そんな彼女を僕達は









“強い”と勘違いしていた。














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この時から、彼女の“何か”が崩れ始めている事を気付かずに____________。

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