僕達の歌姫【BTS】

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〈You side〉








ベットの中、グクの寝息を背中に感じながらふと考える。









今日、オッパ達に話した事は本当だった。










BTSに入ることが決まった時、こうなる事は何となく予想してた。
テヒョンオッパと呼び止められた時には、それが確信に変わった。









ログに映れない。
みんなが楽しそうにしているのを、ただ端で見てるだけ。









《6人の防弾少年団》
という文字を見る度に泣きそうになった。
本当は8人なのに、と叫びたい気持ちを抑えて。









でも、大好きなオッパ達が誰1人卒業式に来てくれないのはもっと悲しかった。
同じメンバーなのに、誰にも祝って貰えない。
ジンオッパの優しさでグクの写真が送られて来たけど、それが余計に辛かった。









逃げるように学校を後にして家に帰るとテヒョンオッパがいて。
零れそうになる涙をぐっと堪えた。









辛い思いをしているのは私だけじゃない。
そうやって思う度に、挫けそうになる自分を何とか持ちこたえた。
同じ境遇に、誰かがいるだけで1人じゃないって思えるんだ。









けれど、私は紅一点。
それが、どれ程重いことかも分かっていた。









だから私は強くなくてはいけない。
誰よりも。









涙だって、簡単に見せては行けない。









“女”という理由で、この先たくさん舐められるだろうし、バカにされるだろう。
ありもしない噂だって、きっと立てられる。









でも私は“防弾少年団”だから。
彼らのメンバーだから。









いつだって誰にも恥じない


強い私でいなくちゃいけないんだ。









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だけど。






誰も見ていない今だけは。







溢れる涙を許してください__________。

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