･ ページ16
〈JM side〉
ジョングクとAが衝突(？)してから、2週間が経った。
その期間、2人はほとんど口を聞いてない。初めの頃の睨みつけ合うような、険悪な空気は無くなったものの、今度はお互いが存在してないかのように振舞っている。
2人もまだまだ子どもだなぁと思うけど、僕もヒョン達もどうしたらいいのかお手上げ状態だった。
そんな僕の最近の日課は、Aと一緒に練習室で寝ること。
最後に自分がメンバー入りして、周りから遅れをとらないようにする為に、遅くまで練習しているうちにAと一緒に泊まり込むようになった。
朝方の3時頃までひたすら練習して、7時のレッスンたで寝る。そしてまたメンバーと一緒に練習。その後もまた練習室に籠って朝方まで練習って言うのを毎日繰り返している。
「ふぅ…」
だけど正直、負担はかなり大きい。
睡眠時間は少ないし、身体はずっと動きっぱなし。
遅れをとらないようにと頑張るけど、疲れはどんどん蓄積されていく。
10分程の休憩を取って、鏡のまえに座り込む。
タン タタン
チラリと隣にいるAを見ると、すでに4時間もぶっ通して踊り続けている。
あれから、彼女はものすごいスピードで急成長を遂げた。 最初のレッスン以降、今までの踊りを捨て、自分なりに僕達に近付けるよう迫力を感じるダンスを踊るようになった。
日に日に上手くなっているのが、手に取るように分かる。
だけど、最近の彼女はどうも危なっかしい。まるで
今にも倒れそうな、グラグラしている瓶に片足で立っているみたいに。
「A、ちょっと休憩したら？」
流れる汗を拭いながらもなお、鏡の前で踊り続ける彼女に見兼ねて声をかける。
『……』
しかし、Aは動きを止めない。
キュッ…ドサッ
パタリと大きめの汗が床に落ち、あっと思った時にはバランスを崩して、Aは尻もちをついた。
「A！大丈夫？！」
僕は慌ててAに駆け寄る。
『あはは…転んじゃいました笑』
練習室にAの乾いた笑い声が響く。
傍によると、立とうとして床に手を着いたAの腕が、小さく痙攣している事に気付く。
もしかしてと思い、視線を下にずらすと脚も同じように小さく痙攣していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 899人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のあ(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!!精一杯頑張らせていただきます!! (2020年2月4日 19時) (
レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - めちゃくちゃ面白いです！頑張ってください (2020年2月4日 2時) (レス) id: 4d0761b887 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» そんな風に言って貰えて光栄です(泣)ロゼさんの事応援しながらたくさん更新して待ってます!!頑張ってください!! (2020年1月30日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - ぐわぁぁぁぁぁ 既に涙がﾎﾟﾂﾘと…w悲しい感じの話が好きなんで私には嬉しいですw でも…受験終わるまで没収されるので続きが……読めない…ттあぁぁぁぁぁ… (2020年1月28日 19時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» 楽しみましょう!!!!!作者、悲しい感じのお話しか書けないんですよね…((楽しみにしててください!! (2020年1月28日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のあ | 作成日時：2020年1月14日 11時
