No.69【Yunki Side】 ページ20
気を紛らわすために、ノートに向かってみるけどイライラが募るばかりで何の意味もない。
「…っクソ！」
放り投げたペンは宙をまい、ぽふっとAのベッドの上に落ちる。
もっと金属的な音が出ればいいのに。なんて事を考えて、やるせない思いが俺を襲う。
「俺は、俺達は…今のお前を、愛してる。」
その言葉に嘘はなかった。
心の底から思っていた事だった。
あの言葉を言った時、Aが俺の方をほんの少しだけ見た気がした。
だけど、結局俺達は何も出来なかった。
コンコン
1人、悔しさの波に襲われそうな時、部屋がノックされ遠慮がちに扉が開いた。
顔を出したのは、ジョングクだった。
「…どうした。」
ジョングクの顔は泣き腫らしていて、目はとても腫れていた。
俺の声に、ホッとした表情を見せたジョングクはあの強い目を俺にむけた。
JK「…ヒョン。明日、Aヌナに会いに行こうと思います。」
俺はグッと息を飲み、ジョングクを見つめ返す。
ジョングクはそんな俺の目には怯まず、口を開いた。
JK「あのヌナの言葉、俺は信じません。…あんなことを言うAヌナが、FAKE LOVEを書けるとは思えない。」
ジョングクの言うことは最もだった。
確かに、今日会ったAは嘘を付いているようには見えなかったし、演技にも見えなかった。
だけど、それが気になった。
JK「…だから俺、Aヌナにもう一度会いに行きます…」
最後は消え入りそうになりながらも、意志を伝えてくれたジョングク。
「…俺も行く」
そんな覚悟を見せられて、ヒョンの俺が1人で行かせるわけがないだろ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 628人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みんぎ ARMY - のあさんの小説、好きです！ (2020年5月15日 10時) (
レス) id: 0f2332ca0a (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - さゆみさん» ありがとうございます！ぜひ他の作品も読んでもらえると嬉しいです！ (2020年3月30日 19時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみ - とてもいい話で感動してずっと泣いてました！ (2020年3月17日 0時) (レス) id: 30b5ba8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» ありがとうございます！！！！感激です…！ (2020年1月17日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - 新作も読ませて貰いますw (2020年1月16日 22時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘塩爺 | 作成日時：2019年12月27日 12時
