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No.53【NamJoon Side】 ページ4

ジンヒョンの言葉に、俺は信じられない言う気持ちでいっぱいだった。









…確かに、心当たりがないかと言われれば、時々見せるAの表情は気になるところがあった。
だけど、ヒョン達が言うほど深刻だとは思って来なかったし、Aとたくさんの時間を過ごしていく中で、Aの無表情から笑顔が増えていることに、少なくとも俺は喜びを感じていた。
…それが全部嘘だったなんて。









TH「…ヒョン達は、それを知っていながら、俺達に隠してたんですか?」









誰も言葉を発せなかった中、テヒョンは隣で拳を力強く握っていた。









TH「もし!ヒョン達がもっと早く!俺達にヌナの事を教えてくれてたら!!こんな事にならなかったもしれない!!」









…テヒョンの言うことは多分間違いではないだろう…。もし、Aの異変を知っていたら、絶対に1人になんてさせなかった。









「理由はどうあれ、俺達もその事をもっと早く知りたかったです。」









俺の言葉にみんなが驚いた顔を向ける。
…無理もないだろう。普段俺は、場が収まるように自分の意見を押し殺してきたんだから。
だけど、Aがいなくなった今、そんな風に自分に嘘をつくのも嫌だった。









「ナムジュンって、大人だよね。…でも無理するのは良くないんだよ?」









いつか、Aが俺に言ってくれた言葉。
…もし、この歌のように、俺達に見せていたAが嘘だったとしても、やっぱり俺はこの言葉を信じたい。









JN「言うのが遅くなった事は謝る。…だけど、お前達に言ったところで、きっとAの矛盾は変わらないし、いつかAはいなくなっていたと思う。」









JM「なんでヒョンにそんな事が分かるんですか?!!ヌナは、ずっと1人で苦しんでたかもしれないのに!!」









俺の言葉にジンヒョンが冷たく言い放つ。
すると普段は大人しいジミンさえも、興奮気味に叫び出した。







JK「…それはヌナが自覚してないからですか」








今度は今まで黙って聞いていたジョングクが悲そうな声で、尋ねた。







HS「ジョングク、どういう事?」







またしても俺たちの知らない事が出てきた。







JK「ヌナは、自分の表情に矛盾が生じてる事を、多分知らないんです。」







…その一言に、俺たちの間だけでなく、Aとの距離がものすごく開いてしまった気がした。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 紅一点   
作品ジャンル:恋愛
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みんぎ ARMY - のあさんの小説、好きです! (2020年5月15日 10時) (レス) id: 0f2332ca0a (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - さゆみさん» ありがとうございます!ぜひ他の作品も読んでもらえると嬉しいです! (2020年3月30日 19時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみ - とてもいい話で感動してずっと泣いてました! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 30b5ba8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» ありがとうございます!!!!感激です…! (2020年1月17日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - 新作も読ませて貰いますw (2020年1月16日 22時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘塩爺 | 作成日時:2019年12月27日 12時

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