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No.66【Hoseok Side】 ページ17

絶望とは、多分この事を言うんだと思う。
目の前のAは、もう俺達に見向きもしない。
…何のために、俺たちはここまで来たんだろうか。







??「本人もそのように言っているので、帰っていただけますか?」








Aの態度を見兼ね、ずっと奥にいた男の人が俺達を促す。
だけど俺たちは誰一人、その場を動けずにいた。








SU「…お前ら、今日はここまでにしよう。また来ればいい。」








アボジの言葉に、俺はぱっとAから手を離した。
もうこれ以上今のAを見ていられなかった。
他のみんなも同じなようで、次々とAから視線を外した。









??「もう、お会いする事はないと思いますが。」








奥にいた男の人がそんな冷たい言葉を俺たちに投げかける。
だけど、その言葉にのっかるほどの体力は残ってなかった。









俺は、ずっとAを信じてきた。
あの歌を聞いて、Aは俺達を必要していると思った。だから俺たちが救わないと行けないと思った。
…だけどそれはただの勘違いで。
Aは俺達なんかを必要としていなかった。








SU「…さぁ。行こう。」







アボジの言葉に、俺たちはAに背中を向け、部屋を出ようとする。
だけど、ただ1人動かない人がいた。








YG「…俺はお前のその言葉を信じない。」








ユンギヒョンの言葉に、その場にいた全員が動きを止めてヒョンを見る。
ユンギヒョンは今までにないくらい、怒ったようなそれでいて悲しそうな目をAに向けていた。
だけど、Aの視線はもうずっと床を見つめている。







YG「…お前はまたそうやって、俺達に、そして自分自身に嘘をつくのかよ。」







それでもユンギヒョンはAに話しかける。








YG「なぁ。…A。お前はどういう気持ちであの歌を書いたんだ?どういう気持ちでそれを俺に預けたんだよ?」








いつものヒョンからは想像出来ないほどの、熱意のこもった必死な言葉。
俺を含め、みんながヒョンを見つめる。









YG「お前の過去を俺達は知らない。」







その言葉にAの指がピクリと動く。







YG「別にそれで構わない。お前の過去なんか知らなくていい。…だけど…」







言葉に詰まったヒョンの顔は、涙でくしゃくしゃになったのを必死に拭って、あの熱い瞳をAを向ける。






YG「俺は、俺達は…今のお前を、愛してる。」






ユンギヒョンは最後まで、Aから目を離さなかった。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 紅一点   
作品ジャンル:恋愛
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みんぎ ARMY - のあさんの小説、好きです! (2020年5月15日 10時) (レス) id: 0f2332ca0a (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - さゆみさん» ありがとうございます!ぜひ他の作品も読んでもらえると嬉しいです! (2020年3月30日 19時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみ - とてもいい話で感動してずっと泣いてました! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 30b5ba8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» ありがとうございます!!!!感激です…! (2020年1月17日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - 新作も読ませて貰いますw (2020年1月16日 22時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘塩爺 | 作成日時:2019年12月27日 12時

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