No.47 ページ48
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あたしの中にはいつも、もう1人の“あたし”がいた。
その“あたし”はまだ幼くて、いつも無表情でいる。
そして悲しそうな瞳であたしを見ている。
『なんで、そんなに楽しそうなの?』
その言葉に、あたしは答えられない。
彼らと出会って、あたしの中で何かが変わっていたのは事実だった。
『苦しいのはあたしだけ?あなたはもう、忘れた?』
…忘れるはずがない。
苦しかったあの日々を。
『あたしを独りにしないで、、。置いていかないで。』
「…しないよ」
あたしは“あたし”に歩み寄り、そっと抱きしめる。
だけど、“あたし”は思い切りあたしを床に押し倒す。
『嘘つき!!!』
あたしの上で“あたし”が大粒の涙を零しながら叫ぶ。
『あんなに楽しそうにして!オッパやマンネ達と仲良くして!!ダンスだって踊って!おかげであたしはずっと独りぼっち!』
彼らといるうちに、あたしは忘れてしまったのだろうか。
自分の過去を。人に言えない、苦しい過去を。
あたしはそれを忘れたフリをして、笑っていたんだろうか。
…いや、あたしは片時もあの時のことを忘れた事は無いはずだ。
だけど、あたしにまたがる“あたし”は憎しみからか、あたしを睨みつける。
『アンタなんかいらない。』
その一言に、あたしは動きを止めた。
『きっと、みんなそう思ってる。アンタなんていてもいなくても変わらない。
お願いだから、━━んでよ。』
そう言って、抵抗しないあたしの首に力を込めた。
ーーーーーー作者よりーーーーー
最近更新が遅かったり、少なくてすみません。
年末で忙しいのもあるんですけど
なんだかいいものが思い付かなくて…
だけど、毎日お気に入り登録して頂いたりして
とても嬉しいです!ありがとうございます!!
これからも精一杯頑張ります!!
来週くらいには続編に行くと思うので
ぜひ懲りずにお付き合い頂けたら光栄です!
のあ
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なむじゅにおっぱの彼女でs((殴 - 94zと同い年って神ですか?作者様カムサハムニダ。。。。。。。 (2022年1月27日 20時) (レス) @page1 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ianさん» ありがとうございます!すみません!! (2019年12月25日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - Said→Side (2019年12月22日 21時) (レス) id: 5b8ecdbe69 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - りりさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜!この後、ヌナの秘密とみんなとの関係が変わっていくので、ぜひ楽しんで読んでいただけたら光栄です!いつもありがとうございます! (2019年12月22日 9時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
りり - とっても面白いです!!ヌナが大変なことにならないといいな、、と願いながらドキドキお話を読み進めてもらってます!頑張ってください! (2019年12月21日 21時) (レス) id: 97eeb413de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘塩爺 | 作成日時:2019年12月18日 18時