No.46【NamJoon Side】 ページ47
HS「じゃあ…残りたい人だけ残ろう。」
ジミンの真剣な言葉から、ホソクがダンス部のメンバーに声をかける。
正直、俺はあまり納得していない。俺達の大事なAがいなくなったのに、ダンスなんかしていられないというのが本音だ。
だけど、そんな事を言って本当にいいのだろうか…？
初めてAがウチに来た時、俺は彼女から目が離せなかった。
無表情な横顔、冷めきった瞳。だけど、自分の意思だけは固く持っていたA。俺には無いものを持っているAに強く惹かれた。
いつしか俺は、そんなAに心から笑っていて欲しいと思った。
ふと周りを見ると、ほとんどのメンバーがやる気がなくなってしまったようで、帰る支度を始めていた。
残っているのは俺たちと、副部長のエナだけで。
しかし、隣にいたテヒョンはずっと俯いている。
TH「…ヌナがいなくなったのに、俺は呑気に練習なんてしてられない」
拳を握りしめたまま、テヒョンはボソリと呟いた。
その声に少し明るくなったはずの空気が、また一段と重くなる。
「だけど、テヒョン。Aは明日には戻ってくると言ってるし…「だからって、放っておけって言うんですかっ？！！」…」
…俺はいつもそうだ。
自分の本音を隠して、いつも周りの空気に合わせて生きている。
本当は今だって、すぐにでもAを探しに行きたいのに、ジミンの話や動かないみんなを見ていたらそんな言葉が出てしまう。
「テヒョンの気持ちも分かる。だけど手がかりがないのに、探しに行けるはずもないだろう？」
ほら、まただ。
思ってもいない言葉が次々と口から出ていく。
…あぁ、A。もし君だったらどうするだろうか？
ダンスをしている時のAは本当に幸せそうで。
ダンスが苦手で下手くそな俺は、Aの笑顔に救われた。
また、幸せそうなAが見たい。
だけどそれは、大人しく帰りを待つのか、それとも手当り次第探し出すのか。何が正解が分からない。
TH「…クソっ！」
HS「！テヒョン！！戻ってこい！！」
俺の言葉にテヒョンは、1人でレッスンルームを飛び出して行った。
…やっぱり俺は間違っていたんだろうか。
なぁA。早く戻ってきてくれ。そしてアイツらを…いや俺を救ってくれないか。その笑顔で。
残った俺たちは重い空気の中、戻って来ないAを待つように練習をし続けた。
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なむじゅにおっぱの彼女でｓ((殴 - ９４ｚと同い年って神ですか？作者様カムサハムニダ。。。。。。。 (2022年1月27日 20時) (
レス) @page1 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ianさん» ありがとうございます！すみません！！ (2019年12月25日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - Said→Side (2019年12月22日 21時) (レス) id: 5b8ecdbe69 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - りりさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜！この後、ヌナの秘密とみんなとの関係が変わっていくので、ぜひ楽しんで読んでいただけたら光栄です！いつもありがとうございます！ (2019年12月22日 9時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
りり - とっても面白いです！！ヌナが大変なことにならないといいな、、と願いながらドキドキお話を読み進めてもらってます！頑張ってください！ (2019年12月21日 21時) (レス) id: 97eeb413de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘塩爺 | 作成日時：2019年12月18日 18時
