No.37【JIN Side】 ページ38
ジョングクのホッとした表情に、俺の胸はチクリと傷んだ。
心のどこかでずっと願っていた。
マンネ達が、Aの矛盾に気付かないことを。
JK「…よかった。俺だけじゃなかったんだ…」
泣きそうな顔で俺達を見るジョングクに、手を伸ばしてくしゃくしゃと頭を撫でた。
「…Aのこと、救ってやりたいな…」
自然と、口からそんな言葉が漏れた。
その言葉にユンギ達は頷く。
新しく出来た、俺達の家族。
だけど、Aの過去を俺達は知らない。
もちろん、誰も聞こうとしない。
何かがある事は気付いているものの、
彼女が言おうとしない限り、俺達が聞くことは無い。
だけど、きっと彼女は苦しんでいる。
根拠なんてないけど、俺はそう思うんだ。
だからこそ、家族として、兄として
…人間として彼女に惹かれた者として
彼女を救いたい。
YG「…ダンスをしてる時のAは幸せそうですね」
ふと、ジョングクの持つ動画を見ていたユンギがそんな事を言った。
…多分、ジョングクの感じた違和感の正体はこれだろう。
動画の中のAは、普段からは感じられない生き生きしさがあった。
時折音楽に合わせて嬉しそうな顔をしたり、寂しそうな顔をしたり。
…Aにこんな表情が出来るなんて。
JK「…俺、ヌナの笑った顔初めて見ました。いつも目の奥が笑ってなかったから…」
ジョングクが、しみじみとそんな事を言った。
するとちょうど動画の中のAは動きを止めた。
俺はソファから立ち上がり、ジョングクに声をかける。
JN「…さぁそろそろ寝よう。ジョングク、この事はまだ他のみんなには言わないでおいて。もちろん、A本人にも。」
JK「…はい。」
今度は素直に従って、部屋に戻っていったジョングク。
…ただ1人、ユンギだけは俺を見据えていた。
YG「…Aの事、マンネたちに話さないんですか。」
ユンギの声は少し怒っているようで、それでいて悲しそうだった。
「今はまだ、その時じゃない。」
強く言い放った俺に、たじろぐユンギ。
今はまだ、誰にも言わない方がいい。
これ以上、みんなを乱すべきじゃない。
「…おやすみ」
俺はそれだけ言うと、ユンギを置いて部屋に戻った。
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なむじゅにおっぱの彼女でｓ((殴 - ９４ｚと同い年って神ですか？作者様カムサハムニダ。。。。。。。 (2022年1月27日 20時) (
レス) @page1 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ianさん» ありがとうございます！すみません！！ (2019年12月25日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - Said→Side (2019年12月22日 21時) (レス) id: 5b8ecdbe69 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - りりさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜！この後、ヌナの秘密とみんなとの関係が変わっていくので、ぜひ楽しんで読んでいただけたら光栄です！いつもありがとうございます！ (2019年12月22日 9時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
りり - とっても面白いです！！ヌナが大変なことにならないといいな、、と願いながらドキドキお話を読み進めてもらってます！頑張ってください！ (2019年12月21日 21時) (レス) id: 97eeb413de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘塩爺 | 作成日時：2019年12月18日 18時
