No.3 ページ4
SU「…それ、本気で言ってる？」
あたしの言葉に、先程とは雰囲気を変えたシウさん。
SU「この世の中、大学も出ていない高卒の女の子がどこで雇ってもらえると思ってるの？そんなに世の中、甘くないって事ぐらい、高校生のAちゃんなら分かるよね？｣
「…っ。」
シウのキツいその一言に、返す言葉が見つからなかった。
シウさんが言っていることは最もで。あたしだって無理なことぐらい分かっていた。
だけど、あんな風に親戚に邪魔もの扱いされながら暮らすぐらいなら、1人でも生きていくと意地を張っていたのも事実だった。
「Aちゃんの気持ちも分かるよ。ソヨンの事だ、きっとろくに相手してこなかったんだと思う。それは兄として謝罪させてもらうよ。本当にごめん。だけどその罪償いと言ってはなんだが、これからのAちゃんの面倒くらいは、見させて欲しいんだ。亡くなったソヨンの為にもね。｣
「で、でも。」
本当はありがたい話だ。
こんな身寄りのない小娘を家族にしてくれると言っているんだから。だけど、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
母が死ななかったら、シウさんの家族はあたしという邪魔者が入らず、平和に過ごしていけるんだから。
無駄なお金もかからないで済む。なのに、あたしが来てしまったらその平和は保たれない。
そんな事、あたしがしてしまっていいのだろうか。
どうすればいいのか返事に困っていると
シウさんはあたしに近付いてきて、そっと頭を撫でた。
「まぁ拒否権はないんだけどね。昨日までAちゃん達が暮らしていたアパートも契約を破棄してしまったし、ここでAちゃんがYesと言わないと、野宿になっちゃうよ？」
「…え。そ、それは困ります。」
こ、この人笑顔でなんて言うことを言うんだ。
だけどもうこうなったらこの話に乗るしかない。
雑用だろうが家事だろうが、何でもやって少しでも恩を返していかなくちゃ。
不安な気持ちを抑えながらも、あたしは首を縦に振った。
「ふつつかなものですが、お世話になります。」
SU「よし！これからよろしくね！！」
シウさんは満面の笑みで笑うとあたしの肩に手を乗せて、会場を出た。
そうして、あたしはキム一家の家族となった。
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なむじゅにおっぱの彼女でｓ((殴 - ９４ｚと同い年って神ですか？作者様カムサハムニダ。。。。。。。 (2022年1月27日 20時) (
レス) @page1 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ianさん» ありがとうございます！すみません！！ (2019年12月25日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - Said→Side (2019年12月22日 21時) (レス) id: 5b8ecdbe69 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - りりさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜！この後、ヌナの秘密とみんなとの関係が変わっていくので、ぜひ楽しんで読んでいただけたら光栄です！いつもありがとうございます！ (2019年12月22日 9時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
りり - とっても面白いです！！ヌナが大変なことにならないといいな、、と願いながらドキドキお話を読み進めてもらってます！頑張ってください！ (2019年12月21日 21時) (レス) id: 97eeb413de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘塩爺 | 作成日時：2019年12月18日 18時
