No.26 ページ27
ちょうど渡り廊下に差し掛かった時、中等部の廊下に隠れるようにして立つ人影が見えた。
あんな所に、誰だろう?
男の子かな?
遠くからだとあまり見えないが、背丈はあたしと変わらないようだった。
その男の子は何かを警戒しているようにしゃがみ込み、あたしと反対側の廊下をずっと見ていた。
渡り廊下をほとんど渡りきったとき、その影が我らのマンネ、ジョングクだということが分かった。
ジョングクがこんな所で何してるの…?
ホソク達はもうみんな部活に行っているというのに。
ジョングクの事だから、部活をサボるなんてことはないでしょ。
驚かせないようにそっと近づき、ジョングクに声をかけようとした時。
モブ「あれ〜?ジョングクくん、どこ行ったの?」
中等部の廊下から女の子達の声が聞こえた。
その言葉を聞いた途端、目の前のジョングクはビクリと肩を揺らした。
…あー。なるほど。
女の子達から逃げてるのか。そりゃ無理もないよね。
まだ中学生だっていうのに毎日のように追いかけられて。
ホソク達はもう慣れてるようだったけど、マンネのジョングクからしたら相当なストレスになってるはずだ。
モブ「ジョングクくん、こっちの高等部の方へ行ってなかった?」
モブ「そうかも!」
女の子達の声がだんだんとジョングクに近付いてくる。
ここには隠れる所がない。目の前でジョングクが身構えたのが分かった。
…ここはヌナが人肌脱ごうかな。
パッとジョングクの前へ出る。
すれ違った時、ジョングクの驚いてる顔が見えた。
彼女達がジョングクに出会う前に渡り廊下の角を曲がり、わざと彼女たちにぶつかる。
「っ痛!」
モブ「あ!すみません!!前を見ていなくて…。」
あたしにぶつかった女の子達はあたしの胸元のリボンを見ると慌てて謝った。
そりゃ高校生の先輩にぶつかったら焦るよね… ㅋ
しかしあたしは気にしない様子で、彼女たちに声をかける。
「ねぇ、あなた達。ジョングクの事を見なかった?」
モブ「え!先輩もジョングクくんの事を探しているんですか?!」
ちょっと威圧的に、だけど優しい雰囲気を出せば簡単に信じる彼女たち。
「彼のお兄さんから伝言を預かっていて探してたの。高等部にはいなくて。」
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なむじゅにおっぱの彼女でs((殴 - 94zと同い年って神ですか?作者様カムサハムニダ。。。。。。。 (2022年1月27日 20時) (レス) @page1 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ianさん» ありがとうございます!すみません!! (2019年12月25日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - Said→Side (2019年12月22日 21時) (レス) id: 5b8ecdbe69 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - りりさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜!この後、ヌナの秘密とみんなとの関係が変わっていくので、ぜひ楽しんで読んでいただけたら光栄です!いつもありがとうございます! (2019年12月22日 9時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
りり - とっても面白いです!!ヌナが大変なことにならないといいな、、と願いながらドキドキお話を読み進めてもらってます!頑張ってください! (2019年12月21日 21時) (レス) id: 97eeb413de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘塩爺 | 作成日時:2019年12月18日 18時