No.15 【Yunki Side】 ページ16
久しぶりにアボジが帰ってきた。
約3ヶ月ぶりくらいの再会だった。
アボジはある有名な芸能事務所の社長をしており、なかなか帰ってこない。
久しぶりに会えたことに、胸を高鳴らせた俺たちは後から出てきた奴に驚きを隠せなかった。
アボジの後から降りてきた“ソイツ”は一瞬にしてみんなの目を奪った。
そのくらい綺麗な顔立ちをしていた。
だが、どこか自信なさげな雰囲気を醸し出しており、それが更に他の奴らの気を引いたんだと思う。
だけど俺は、そんなソイツが気に入らなかった。
…なぜかって…？
昔の俺にそっくりだったからだ。
その自信なさげな態度は昔の俺を連想させた。
人を嫌い、信じることの出来なかったあの頃の俺を。
だけど“ソイツ”はその不安げな表情も一瞬のうちにして消し去り、すぐにヒョンや弟たちと仲良くなった。
人見知りのマンネ、ジョングクだけは俺の後ろに隠れていたが。
それが更に気に食わなかった。
俺と同類だと思ったのに、それすらも一瞬に隠してしまうその演技力。
いきなり泣き出した時はさすがに驚いたが、
いつまでも泣かれていては困るので、タオルを差し出した。しかし、それも断った“ソイツ”。
ムカついたから無理やり押し付けてやった。
一瞬にして、苦手だと思った。関わりたくないと。
だけど神様は意地悪で。
くじ引きで同部屋になってしまった。
先程からの俺の態度に、さすがに嫌がるだろうと思ったが、“ソイツ”はそんな素振りは全く見せなかった。
その姿に、敵わないなと思った。
似てるけど似ていない“ソイツ”
少しだけ、話してやる事にした。
…苦手だけど。
どうせこの先一緒に暮らしていくんだ。
寝ると言って横になった“ソイツ”は、何度も寝がいりを打ってなかなか寝れないようだった。
俺の明かりのせいかと聞いたが、悲しそうな顔で違うと行った。
そして今にも泣き出しそうな声で「真っ暗にしないで欲しい」と言った。
初めて聞いたその声に、意表を突かれるものの
動揺を隠すように「そうか。」とだけ返事をした。
それから何時間後、後ろから規則正しい寝息が聞こえた。
俺もやる事が一段落付き、寝ようとベッドに近付いたら、“ソイツ”の目から一筋の涙が零れた。
先程見せた涙とは違い、冷たい涙だった。
俺は起こさないようにそっと“ソイツ”の頬を拭い、
隣で眠りに付いた。
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なむじゅにおっぱの彼女でｓ((殴 - ９４ｚと同い年って神ですか？作者様カムサハムニダ。。。。。。。 (2022年1月27日 20時) (
レス) @page1 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ianさん» ありがとうございます！すみません！！ (2019年12月25日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - Said→Side (2019年12月22日 21時) (レス) id: 5b8ecdbe69 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - りりさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜！この後、ヌナの秘密とみんなとの関係が変わっていくので、ぜひ楽しんで読んでいただけたら光栄です！いつもありがとうございます！ (2019年12月22日 9時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
りり - とっても面白いです！！ヌナが大変なことにならないといいな、、と願いながらドキドキお話を読み進めてもらってます！頑張ってください！ (2019年12月21日 21時) (レス) id: 97eeb413de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘塩爺 | 作成日時：2019年12月18日 18時
