似合う。 ページ34
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瞼が何度も重くなったけど、今度はちゃんと意識はあった
「とうちゃ〜く」
そう言って車が止まり、風磨先生が運転席を降りる
着いたのは、平日ですら賑わうショッピングモールだった
『王子様みたい。笑』
助手席のドアを開ける風磨先生を見て、思わず本音が出る
なんだよ、って笑いながら顔が赤くなってるのが可愛すぎて、車を降りてからニヤニヤが止まらなかった
「Aちゃんの好きなもの、教えてよ」
『えっと、洋服は、見るのは好きですけど……着こなせなくて。』
雑誌を読んでもマネキンを見ても、可愛いし、真似したいし、憧れるのになかなか似合うものがないんだよねー……
「じゃあ俺と一緒に探そ？」
風磨先生の一言一言にときめきながらも、私は意外と冷静でいられた。
『え、いいんですか？』
どんな系統が好きかと言われれば、特にこだわりはない
クールなものでも、女の子らしいものでも、好きなものは好き
でも、それが自分に似合うかどうかは別でしょ？
「あ、こんなのとかどう？」
若者向けの流行りの店に、風磨先生と入っていく
手に取られたトップスは、よく見るオフショルダーで、白い無地のデザインだった
「でも、ちょっとAちゃんのイメージと違うな。」
ブツブツいいながら、風磨先生は私に似合いそうな服を選んでくれる
男性の店員もいたけど、断然風磨先生の方がかっこよかった
「あ、Aちゃんこれは？」
風磨先生が差し出したのは、私の好きな紫のパステル色
膝下の丈で、チュールのフレアスカートだった
『可愛い……』
「その上にこれとか合わせても……ほら。」
近くにあった、無地の白い半袖Tシャツに、七分袖のＧジャンを重ねて、ひとつのコーディネートがあっという間に完成
女の子の服も選べるなんて、センスの塊……
「Aちゃん大人っぽいから、この丈の方が似合うと思う」
着てみてよ、って言われて、試着室へと足を運ぶ
店員さんに声をかけて案内してもらった
「お似合いです」
店員さんがそういうのは、ちょっと信じ難くて、遠くにいた風磨先生を呼ぶ
『そうですかね、笑
せんs……』
ちょっと待て。
今ここで”先生”はマズくないか？
どうしようか迷っていると、先生が気づいて来てくれた
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☆ - 最悪。 の【と以外にも頭は冷静に働いた】→意外にも だと思います (2019年5月19日 18時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年11月18日 21時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - いつも楽しんで読ませてもらってます。続きが楽しみでしかたないです。更新楽しみにしてます(*^▽^*) (2018年9月25日 22時) (レス) id: 2992f2d670 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - とても面白くて、続きが気になります！忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2018年9月8日 17時) (レス) id: 0219ac820a (このIDを非表示/違反報告)
永瀬りり - めっちゃ面白いです。更新楽しみにしてます！！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: ecf2bfd24e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FAKE | 作成日時：2018年4月14日 22時
