嬉しい。 ページ29
放課後
現社準備室
.
あれから何事もなく授業は終わり、放課後になった。
まだ風磨先生に会ってない。
現社準備室には、久しぶりに行くような気がして、少しウキウキした。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
翔「……お、噂の方が。」
『なによ笑』
大量の資料から目をこちらに向けて、いつもはしていないメガネをきらりと光らせる。
「おめでとうAちゃん笑」
『バカにしてる……』
「してないよ笑
え、聞いた？風磨にいろいろ。」
『なに、いろいろって。』
風磨先生のこと、自分からあんまり聞けないんだから、翔ちゃんから教えてよ。
.
「風磨、Aちゃんに会った瞬間一目惚れ。」
.
『へ……？』
また、私の心臓がドクンと大きな鼓動を打つ。
もしかして、翔ちゃんが”流石だね”なんて言ったのは、そういうこと……？
半田の言ってた”あの子”は私だったってことだよね？
『恥ずかし……』
風磨先生、全部翔ちゃんに言ってるんじゃん……
「風磨からAちゃんのこと聞いて、Aちゃんから風磨のこと聞いて、俺もどかしかったわ。
意外とくっつくの時間かかんなかったね笑」
なにそれ、超意地悪じゃん翔ちゃん。
ずっと黙ってるとか、狡すぎ。
「あ、くれぐれも周りにバレないように。
風磨先生の今後がかかってるんだからね？」
『わかってる』
それだけ言って、窓からグラウンドを覗く。
校舎近くにある体育館の扉が開いていたから、中が少し見えた。
暑くなってきたのに、バスケ部は汗だくですごいな……。
私運動マジで無理だから。
.
.
『えっ……？』
驚いたのは言うまでもない。
少しだけ見えるバスケのゴールに、見覚えのあるジャージ姿が
シュートを決めているのが見えた。
風磨先生、バスケやるの？
「顧問だよ、風磨。バスケ部の。」
『ほんと……？』
だからジャージだったんだ。
やっと謎が解けた。
それにしても
『かっこよすぎでしょ……』
シュートを決めた直後、体育館の外で見学していた多くの女子が、キャーキャーと黄色い声をあげていた。
やっぱり、モテるよな……。
なんでこんな私に、一目惚れなんてしたんだろう。
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☆ - 最悪。 の【と以外にも頭は冷静に働いた】→意外にも だと思います (2019年5月19日 18時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年11月18日 21時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - いつも楽しんで読ませてもらってます。続きが楽しみでしかたないです。更新楽しみにしてます(*^▽^*) (2018年9月25日 22時) (レス) id: 2992f2d670 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - とても面白くて、続きが気になります！忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2018年9月8日 17時) (レス) id: 0219ac820a (このIDを非表示/違反報告)
永瀬りり - めっちゃ面白いです。更新楽しみにしてます！！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: ecf2bfd24e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FAKE | 作成日時：2018年4月14日 22時
