悶絶。 ページ27
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また風磨先生の助手席に座るなんて、思ってもみなかった。
風磨先生が私を好きだなんて、言ってくれるわけないと思ってた。
いや、誰も思わなかっただろうな。
前よりも随分と緊張した足取りで車に乗り込み、まだ先生の言った言葉の余韻に浸っている。
「さ、帰りますかお嬢様」
シートベルトをしながら、先生はそう言った。
風磨先生の言う全ての言葉が、私の胸を締め付ける。
お嬢様なんてガラじゃないこの私が、初めて好きな人と結ばれた。
私、明日あたり誰かに刺されるんじゃないかな 笑
短時間のあいだでいろんなことを頭によぎらせながら、
風磨先生の優しすぎる運転に身を任せる。
先生に色んなことが聞きたくて、何から質問すればいいのか分からなかった。
静まり返る車内で、私が口を開いた時、先に声を出したのは風磨先生の方だった。
「俺、Aちゃんに嫌われてると思ったんだけど。」
素っ気ない態度とるからぁ、と寂しそうに言っていたけど、全く自覚がない。
『緊張して、話せなくて……』
「ふはっ、可愛すぎるでしょ」
ほらまた、可愛いなんて。
私の心がえぐられるくらいドキドキしてる。
「まさかAちゃんが、俺のこと好きだったとは 笑」
『い、言わないでください……』
余計に恥ずかしくなって、気を紛らわせようと窓の外を見た。
まあ実際は、窓に反射してる風磨先生を見てるんだけど。
「ファイル落とした時、覚えてる？」
『？』
「俺、あの時咄嗟にAちゃん！って呼んじゃってさ。
ちゃんと名字さんって言おうと頑張ってたのに。」
ん？……どういうことですか？
「兄貴と話してたの。Aちゃんの事ずっと。」
『えぇっ……』
翔ちゃんから聞いてはいたけど、そんなにずっと私のこと話してたなんて……。
また、恥ずかしくて何も言えなくなった。
「兄貴との間ではずっと”Aちゃん”って呼んでたから。
可愛いよね。Aって名前も。」
『なっ、からかわないでください……』
どれだけ私がそう言おうと、可愛い可愛いと愛しい声で言われ、もうクラクラ。
『心臓もたない……』
「ふふ。可愛い。」
『だから……』
可愛いのはあなたの方なんだから！
今日は暫く、眠れそうにない気がした。
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☆ - 最悪。 の【と以外にも頭は冷静に働いた】→意外にも だと思います (2019年5月19日 18時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年11月18日 21時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - いつも楽しんで読ませてもらってます。続きが楽しみでしかたないです。更新楽しみにしてます(*^▽^*) (2018年9月25日 22時) (レス) id: 2992f2d670 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - とても面白くて、続きが気になります！忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2018年9月8日 17時) (レス) id: 0219ac820a (このIDを非表示/違反報告)
永瀬りり - めっちゃ面白いです。更新楽しみにしてます！！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: ecf2bfd24e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FAKE | 作成日時：2018年4月14日 22時
