階段。 ページ22
ホームルーム
教室
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1日経った今日。
風磨先生の古典の授業がなかったのが、不幸中の幸いだった。
でも担任が半田なわけで、
会わないわけがないわけで。
絶対に、目を合わさないでおこうって、決めてたのに。
「名字、話聞きなさい。」
名前を呼ばれて、ブチッとなにかがキレた。
夢乃「なんかAにあたり強くない？」
前の席から夢乃がこっそりそう言ったのも聞き流して、私は席を立った。
『頭痛いので保健室行ってきます』
そう嘘をついて。
そのまま教室を出て、早足で真っ先に現社準備室に向かおうとしたけど、
今は翔ちゃんも自分のクラスのHRもしてるから、いるわけが無いし鍵も開いてないことも知っていた。
仕方ない、保健室行こう。
本当は頭なんて痛くないのに、ゆっくりとした足取りで階段を降りる。
その道中で、会ってしまうんだ。
.
.
「Aちゃん……」
階段ですれ違ったその人は、明らかに
.
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『……気安く、名前で呼ばないでください』
本当はそんなこと言いたいわけじゃない。
名前で呼ばれるなんて、嬉しいのに。
憧れだったのに。
思っていることと正反対のことが、口に出る。
戸惑った風磨先生が、目を泳がせながら頭を掻いた。
「……誤解だから『今更なんですか？弁解ですか？』
言い訳なんて聞きたくなくて、風磨先生の言葉を遮った。
『散々他人の気持ち弄んどいて、誤解だなんてよく言えますよね。』
.
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「……他人の気持ち、って……Aちゃんのこと？」
言ったあとに、自分の発言がどんな意味を持つのか思い出して、後悔した。
何も言えなくなって、私は保健室に向かって足を運ぼうとする。
ｶﾞｼ
.
「ごめん、俺このままAちゃんかえせないや」
腕を掴まれたと思えば、風磨先生がそう言った。
「……放課後、教室に残ってて。」
『……』
なんで、こんなにも憎いあなたに触れられると、体が反応するんだろう。
心臓の音が鳴り止まずに、そのまま腕を離して行ってしまった風磨先生のことを見つめた。
やっぱり、まだ諦めたくない。
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☆ - 最悪。 の【と以外にも頭は冷静に働いた】→意外にも だと思います (2019年5月19日 18時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年11月18日 21時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - いつも楽しんで読ませてもらってます。続きが楽しみでしかたないです。更新楽しみにしてます(*^▽^*) (2018年9月25日 22時) (レス) id: 2992f2d670 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - とても面白くて、続きが気になります！忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2018年9月8日 17時) (レス) id: 0219ac820a (このIDを非表示/違反報告)
永瀬りり - めっちゃ面白いです。更新楽しみにしてます！！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: ecf2bfd24e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FAKE | 作成日時：2018年4月14日 22時
