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冬休み2 ページ44

.







風「 ……Aー。」









『え……』








風磨の声がして目を開けば、眩しい電気が目をつついて、もう1度目を閉じた。






『ん、もうちょい……』





風磨のベッドが気持ちよすぎて、まだ少し眠っていたいよ……。




また布団に潜ると、今度は勢いよく剥がされた。






『寒っ……』


風「飯。何時間寝てんだバカか」






え、もうそんな時間!?



さっきの眠気はどこへやら、私は体を起こした。






うわー。やらかしたー。









『ごめんね風磨、せっかく紅茶いれてくれたのに……』








テーブルの上に置かれた、冷めきったティーカップを見て、思い出す。





風「……別に。」







私のいたベッドの枕やら掛け布団やらを整えながら、私を横目にそう言った。






寝ちゃってたから怒ったかな……。

イライラしてそうなのは気の所為?







私だって、夕飯できるまで寝るとかそんなつもりなかったし、起こしてくれると思ったし……。



言い訳か。






『……風磨。怒って……る、よね?』


風「飯〜♪飯〜♪」






無視?



『ねぇ風磨!』






全く相手してくれずに、そのまま部屋を出ていく風磨の腰に腕を回して抱きついた。




ほんと身長伸びたな。





風「……なに?階段から落ちるからマジで!重い重い……」


『怒らないでー!』


風「怒ってねぇよ……」






階段までの廊下を、風磨が私を引きずる形で歩いていく。



怒ってないって、その口調絶対嘘だから……。


でも怒ってたらもっと爆発してるか……??


なんだなんだ?


風磨の気持ちがわかんない……。







『んもー菊池のばぁか!』


風「……知るかバカ」


冷たいー。


◇ ◇ ◇

風磨said




Aがアールグレイがいいって言うから、いよいよ棚から探しだして見つける。




いつもより、頑張ってるな。



甘いものでも出してやりたかったけど、あいにく何もなくて、結局紅茶だけ。


俺の特製甘々ココアと一緒に2階に持っていったら、聞こえた寝息。




……やっぱり。



スヤスヤと響く優しい息に導かれて、Aの近くに寄った。







風「……可愛い」







.







え……





俺の口からふっとこぼれた言葉が急に恥ずかしく思えた。





可愛い、なんて口に出したこともなかったのに。



風「なんだ、俺……」




.






この後もずっと、素直になれないまま。
怒ってるように見えたみたいだった。

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FAKE(プロフ) - candyさん» いつもありがとうございます!楽しみに待っていてください笑笑今日更新する予定です! (2017年11月4日 10時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
candy - これからどうなっちゃうのでしょう、、なんというか本当に切ないです、、続きが早く読みたい!です!これからも更新頑張ってください。楽しみに待ってます! (2017年11月4日 10時) (レス) id: 1a59367386 (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - candyさん» きゅんきゅんしてくれてますか!うわぁ、嬉しい…… (2017年10月9日 15時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
candy - いつも楽しみに更新を待っています!3人組が怖くて、やめて〜と思うけれど、毎回風磨くんか助けて主人公にかけるひと言ふたことがとてもキュンキュンきます! (2017年10月9日 13時) (レス) id: 7f2da1048c (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - しょりふまさん» 私も嬉しいです! (2017年10月9日 11時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:FAKE | 作成日時:2017年9月9日 14時

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