冬9 ページ40
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か、可愛い!
風「なぁ、そろそろ行かね?」
『何?うさぎ嫌いなの?』
風「いや、別に……」
うさぎのふれあいコーナーにて、もう何分も戯れてます。
風「もう腹減ったわ。勝利行くぞ」
勝「え、うん。ばいばいフェイくん!」
『ちょっと待ってよー!』
フェイくんという名のうさぎを膝の上から下ろした勝利は、風磨の後ろについて行ってしまった。
可愛かったなぁ
いつまでも撫でてたい……
室内を出て、しばらく歩くと、休憩所が見えた。
適当に丸いテーブルの3人席に座る。
風「はい、じゃあ勝利、お願いします」
え、なになに
勝「了解です。」
勝利がそう言うと、カバンから弁当箱が3つ出てきた。
『え、うそ!なにこれ聞いてないよ!』
一人一人目の前に出された弁当箱からは、いい匂いが放たれる。
風「開けてみ?」
『……いいの?』
コクっと頷いた風磨を見て、私は思い切りふたを開けた。
『うわぁ……!』
可愛いパンダのキャラ弁が飛び出してきて、隣にはタコさんウインナーとか、卵焼きとか、ハンバーグまでちゃんと出来上がってる。
色とりどりのおかずを見て、思わず感動した。
『これを……朝作ったの?』
風「まぁね」
勝「朝5時くらいから風磨くん叩き起したんだよー。
昨日Aが寝てから急に弁当作りたいって言って笑」
うそ、風磨が?
柄じゃなさすぎて、ちょっと怖いわ。
『それにしてもこの完成度……ありがとう!』
風「……おう」
私が言うと、曖昧な返事でそっぽを向いて、鼻をかく癖。
恥ずかしい時によくやるよなぁ。
って、照れてるのか笑笑
可愛い笑
風「いただきやーす!」
照れてるのがバレないようにか、わざと大声でそう言って大好きなハンバーグにかじりつく風磨がとても可愛くて仕方なかった。
さっきのウサギより可愛いんじゃない?笑笑
私は勝利と目を合わせて、ひとしきりニヤニヤしたあと、美味しそうなおかずにかじりついた。
ヤバい。めっちゃおいしい。
『最っ高……』
勝「うん。いいね。」
『あ、もぐしょり。』
勝「へ?」
久しぶりに見たな。レアなヤツ。
『何でもなーい』
また、美味しそうなおかずに手をつけ、あっという間に完食してしまった。
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FAKE(プロフ) - candyさん» いつもありがとうございます!楽しみに待っていてください笑笑今日更新する予定です! (2017年11月4日 10時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
candy - これからどうなっちゃうのでしょう、、なんというか本当に切ないです、、続きが早く読みたい!です!これからも更新頑張ってください。楽しみに待ってます! (2017年11月4日 10時) (レス) id: 1a59367386 (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - candyさん» きゅんきゅんしてくれてますか!うわぁ、嬉しい…… (2017年10月9日 15時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
candy - いつも楽しみに更新を待っています!3人組が怖くて、やめて〜と思うけれど、毎回風磨くんか助けて主人公にかけるひと言ふたことがとてもキュンキュンきます! (2017年10月9日 13時) (レス) id: 7f2da1048c (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - しょりふまさん» 私も嬉しいです! (2017年10月9日 11時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FAKE | 作成日時:2017年9月9日 14時