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当日5 ページ24

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「……A?」







誰かの声がして、顔をゆっくりあげると、風磨と勝利がいた。





外は真っ暗。教室の蛍光灯が目をくらませる。



風磨はすっかりタキシードを脱いで、二人ともいつもの制服姿に戻っていた。


私のことを心配そうに見つめる二人を見て、状況を理解する。





『私、何時まで寝てた?』




教室の時計を見ると、18時を指している。




風「後夜祭始まる時間まで。


はい、行くよ。」






『え、ちょっ、』







二人に連れられて、校庭に出る。




もう2組のみんなは既に集まってて、勝利とはバイバイ。




え、私片付けもしないで寝てたの!?



どうしよう……





風「あ、起こしたら悪いと思って、A体調崩したことにした。


ほら、今日いろいろあったし……。


片付けはもう終わったから。」






みんなと合流する寸前、風磨がそんなことを言った。







ほら、また優しくしてくれる。






でも2組の集団の中にはもちろん、あの3人がいるわけで。





『風磨ごめん、先行ってて。私靴紐結び直してから行くね。』







風「え、待つ。」




『いいから。風磨いないとみんな楽しくないでしょ、はい、バイバーイ。』







3人の前ではあんまり風磨と会話しないように、強引にバイバイした、けど。





風磨いなかったら私孤立するんだった。




一人だ。







『……もう帰ろうかな……。』






風「A靴紐直さねぇんなら早く来い!肉焼くぞ!」








早速いろんな女子に囲まれてるのに、風磨は私の事を気にけてくれた。







でも毎回綾美ちゃんだけは睨んでくる。






そろそろメンタルキツいかな。






いや、そんな事でへこたれてたら……と思うのに、




“この事言ったら”






その続きが怖くて、逆らえない。




終いには綾美ちゃんのお兄さんにまで手を出されたら、流石に辛い。









これは、誰のせいなの?





風磨と勝利の隣にいる私のせい?





風磨と勝利がモテるせい?








ううん、アイツらのせいだ。







私達は何も悪くない。







……悪くないのに。








「後夜祭なんか、来る意味あったわけ。」



「腹立つんだけど。」


「帰れよ。」





上から降ってくる冷たい声に、耳を塞ぎたくなる。






それでも風磨は私を気にかける。








風「Aー!」





少ししか離れていない風磨との距離も、今はすごく遠いものに感じた。

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FAKE(プロフ) - candyさん» いつもありがとうございます!楽しみに待っていてください笑笑今日更新する予定です! (2017年11月4日 10時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
candy - これからどうなっちゃうのでしょう、、なんというか本当に切ないです、、続きが早く読みたい!です!これからも更新頑張ってください。楽しみに待ってます! (2017年11月4日 10時) (レス) id: 1a59367386 (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - candyさん» きゅんきゅんしてくれてますか!うわぁ、嬉しい…… (2017年10月9日 15時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
candy - いつも楽しみに更新を待っています!3人組が怖くて、やめて〜と思うけれど、毎回風磨くんか助けて主人公にかけるひと言ふたことがとてもキュンキュンきます! (2017年10月9日 13時) (レス) id: 7f2da1048c (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - しょりふまさん» 私も嬉しいです! (2017年10月9日 11時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:FAKE | 作成日時:2017年9月9日 14時

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