花火大会 ページ14
集合は17時で、と言われてバイバイした昨日。
現在時刻は16時55分。
去年着た、いろんな意味で思い出のある浴衣をまとって、いつもの電柱で待っていると、
勝利と風磨が後からやってきて、私の浴衣があーだこーだと言った後、やっと歩き出した。
風「え、もちろん浴衣の下はなんも着てねんだろ?笑」
『は?』
勝「風磨くん、それOUT笑((キュヒッ」
菊池風磨5歳の変態な発言に佐藤勝利タジタジやけどさぁ。
『気持ち悪。マジ引くわ。』
ほんとにヤバい。
3人って楽しいなとか思ってたけど、撤回。
腹立つ!
風「女子って浴衣の下なんも着ないらしいよ?」
そういうことには詳しいのおかしいでしょ……
勝利も、そうなんだーとか言わんでいいって。
『もう一人で回るわ!』
ちょっと巻いたろ、って気持ちで人混みがいる方へ走ってみた。
けど……。
人多すぎ。
しかもどこもかしこもカップルだらけ。
去年は、あのうちの一人だったっけなぁ。
.
『ぅぐっ!』
.
突然、誰かに腕を掴まれて、またあの時の記憶が蘇る。
『痛っ!』
そのまま人影のないところまで連れていかれ、
大木の幹が背中にぶつかったのが分かった。
目を開ければ、あの例の女子3人組。
鋭く、重たい一重が私を睨む。
綾美ちゃん、麻耶ちゃん、花奈ちゃん……
『な、に……』
1人は何も言わずに、
私の腹に1発膝蹴りを食らわせる。
『いっ……』
声にならない痛みが走り、息が出来ない。
「どういうつもりだよ。」
私の浴衣の襟を掴んで、
倒れ込んだ私を立たせた綾美ちゃんは、そう言った。
『……な……な、に……を……』
何を?……
そう言いたくても、酸素を吸うのがやっとで……
涙が出そうなのをこらえる。
「自覚してない気?
マジで言ってんのか?」
普段温厚そうに見える麻耶ちゃんも、私の脇腹を、殴る。
また息が続かない……
『……や、め……』
「なに?聞こえないけど。」
花奈ちゃんは、目立つ所に傷つけたらバレちゃうからって、腕を思いっきりつねる。
「この事言ったら……
やば、行こ!」
3人が逃げていった後、
私は倒れ込んでしまい
風磨と勝利が助けてくれた事も
ハッキリとはわからなかった。
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FAKE(プロフ) - candyさん» いつもありがとうございます!楽しみに待っていてください笑笑今日更新する予定です! (2017年11月4日 10時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
candy - これからどうなっちゃうのでしょう、、なんというか本当に切ないです、、続きが早く読みたい!です!これからも更新頑張ってください。楽しみに待ってます! (2017年11月4日 10時) (レス) id: 1a59367386 (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - candyさん» きゅんきゅんしてくれてますか!うわぁ、嬉しい…… (2017年10月9日 15時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
candy - いつも楽しみに更新を待っています!3人組が怖くて、やめて〜と思うけれど、毎回風磨くんか助けて主人公にかけるひと言ふたことがとてもキュンキュンきます! (2017年10月9日 13時) (レス) id: 7f2da1048c (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - しょりふまさん» 私も嬉しいです! (2017年10月9日 11時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FAKE | 作成日時:2017年9月9日 14時