ずっと一緒に。Fuma.K

風磨side ページ8

アンカーになりてぇって駄々こねたのは俺。


放課後だって四人で残ってバトンの練習とかめっちゃしたし！


気合入れて本番！！


でもさ……


ひとつひとつの演目が終わる度に、自分の心臓の音が速くなっていくのを感じて……



俺緊張してんの？！





でも、お化粧レースでAが笑わせてくれて……


ちょっと緊張解けた笑笑


勝利と移動して、Aの馬鹿でかい声にグーってポーズで応答。





いざ、俺の番だ！ってなった時、


アンカーの待機場所には……



アイツがいた。




「久しぶりだな……」






風「あぁ、中島。」



アイツは青組の自分の控え席の女子達に向かってウィンクした。

ｷｬｰｷｬｰうるせぇ。


すると、向こうから話しかけてきた。







もう縁は切ったはずなのに。

なんでかって？それはいつか分かることだけど。



健「あのさぁ……」


風「……」


健「もし俺が勝ったら……。





Aちゃんのこと頂戴？」









風「……は？」







既に勝利は走り始めていた時だった。
心配そうに俺を見つめるAと目が合う。



何考えてんだ俺。




つかの間、俺はバトンを落としていた。








俺は_______________






_______________負けたんだ。

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