後悔2 ページ43
健「なんでお前……」
健人くんは私に向かって”お前”なんて言ったことないのに
健「いつもはこっちの道来ねぇんじゃねぇのかよ……」
『……は……』
健「じゃあなA。結、行こ。」
私は立ち尽くしたまま、何も言えずにどんどん離れていく二人を見てる。
・
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「おい。」
背後から声がして、二人と私が振り返る。
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『風、磨……』
風「あいつらの前では泣くな。」
いつもの優しい笑みを浮かべてから、比べ物にならないくらいに冷たい目で、二人を睨む。
そして、私の腕を掴んで歩いていく。
健「なーんだ。ふまたんか。」
4メートルほど離れた距離にいる二人に近づいて、
風磨は健人くんの頬に一つ、拳を入れた。
健「って!……お前、何すんだよ?」
風「それこっちのセリフ。
俺の大切なもん全部奪ってきて、
終いには幼馴染まで手、出すわけ?
覚悟があんなら、力でもいいけど。」
健「は……」
『風磨!』
あんな怖い風磨初めて見た。
私のために……
風「まぁ、人の忠告散々無視しておいた人にも、お仕置きだけどな。((ニヤ」
怖。
結「風磨くん……」
風「お前、性格クズだな。」
結「え……」
風「俺敵に回したらもう誰からも相手にされねぇなぁ〜。
ってことで。
・
これ以上俺らに関わったら容赦しねぇから。」
結「……私、風磨くんのこと、s……」
風「A、中島に言いたい事あんなら今のうち。」
結ちゃんの言葉を遮って、風磨は私の方を向いてそう言った。
私は言いたい事を吐いた。
『全部結ちゃんだったの?……用があるって……』
今にもこぼれそうな涙を、風磨の言うとおり堪えて、落ち着いて話す。
なのに、答えは残酷だ。
・
健「もちろん。
だって、お前のこともう飽きたんだもん。」
最低。
信じた自分が馬鹿だった。
私こんな奴と一緒にいて、ドキドキしてたわけ?
『……風磨行こ。私、間違ってた。』
風「……だから言っただろ。」
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・
『……さよなら。』
風磨の腕を掴み直して、私は家に向かった。
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片寄涼太(プロフ) - 読みたいです♪ (2017年8月27日 11時) (レス) id: 4d2f3c55f6 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - お泊まりの話、ぜひお願いします(*^o^*) (2017年8月27日 7時) (レス) id: 736d61aef1 (このIDを非表示/違反報告)
おとめ(プロフ) - はい(*^^*) (2017年8月23日 23時) (レス) id: 78ed09e5e1 (このIDを非表示/違反報告)
FAKE(プロフ) - おとめさん» 初感想ありがとうございます!!!最後までよろしくお願いしますね! (2017年8月23日 22時) (レス) id: ee622e498f (このIDを非表示/違反報告)
おとめ(プロフ) - すごく面白いです!(*^^*)これからも、更新楽しみに待ってます! (2017年8月22日 16時) (レス) id: 78ed09e5e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FAKE | 作成日時:2017年5月25日 20時