ずっと一緒に。Fuma.K

夏休み前１３ ページ25

あぁ……


なんて私は幸せ者なのー！？
ますます健人くんを好きになっちゃった！！！


けど、５時間目は……


『体育……』









「Aちゃん、今日バレーボールだって！一緒に頑張ろーね！」


『えっ！あ、うん』




更衣室で着替え中、声をかけてきたのは、クラス１可愛い(って私は思ってる)中本結。



美人っていうより可愛くて、背は私より少し高め。


風磨なんかしょっちゅう「中本やべぇ」とか言ってるし。


そんな結ちゃんが笑顔で私に話しかけてる。


接点ないのになんで？



結「ほら、行こ！体育館！」


『え……あ、うん』









もしかして_______________





･体育館･


今日は男子と体育館だから、ステージ側の半分をネット使って動くらしい。


それにしてもさっきから


結「一緒のチームになろーねー！」





……近いよ結ちゃん……




暑いし……





いざ、ウォーミングアップをして軽い試合をやろうってなったとき、チラッと見えた男子のバスケ。



風磨と勝利が紫のゼッケンを着けて、汗を流しながら全力で走ってる。

次々相手を抜いて、ドリブル……


と、その瞬間、




勝「風磨くんナイス！」



という勝利の声と、ピーッと鳴る笛。



同時に、風磨の華麗なシュートが決まった。



勝利は勿論、他の同じチームの人とウェーイってハイタッチ。


『すご……』



思わず呟いたスゴイの一言。



最近バスケやってるとこ見てなかったから、鈍ってるんじゃないかって心配してたけど


って、私が言うことじゃないか笑



結「Aちゃんっ、トス！！！」



え……と、とすぅ！？



結ちゃんの声がした時には、私の頭上にボールが迫ってきていた。



ドンッ！！
という鈍い音。






『あ"ぁ"っ！！！……痛ぁ！！』


結「Aちゃん、ちゃんとボール見ないと！！」


だって風磨と勝利のこと見てたんだもん！
……なんて言えるわけもなく……

マジ痛い。








風「ふはっ笑笑だっせぇ！」








出た……


遠方から聞こえてくる不快な笑い声……

あいつしかいないし……



勝「A大丈夫ー！？」



大丈夫な訳……


『一応……』




だから男子と一緒は嫌なんだよ！！

ジンジン痛む頭……



『ごめんなさぃー……ちょっと保健室行ってきます……』



やっぱ無理ーー！！！

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