ずっと一緒に。Fuma.K

風磨side ページ18

放課後、俺が散々楽しみにしてた約束のハーゲンダッツをすっぽかして、中島に連れられて行ったA。





体育祭が終わってから、俺のテンションは上がらず。


あいつの賭けに負けた自分。



オマケにさっきAを連れてった。




あいつとの大喧嘩があってから、俺はあまり口を聞かなくなった。



あいつは最低な人間だ。

仲直りしたとはいえ、その傷は深く胸に刻まれてた。



俺が最低だと思っているやつに、Aが狙われてる。






あいつがとうとう









動き出した。









次の日の朝、いつも通り勝利と2人であいつの家の前に立ってたら





いつもと違うA。


やっぱなんかあったんじゃねって思って



風「…………おい、どうかした？」



って聞いたら



やっぱりだった。




あいつに告られたとか







聞いてねぇよ。




すぐさま携帯を取り出して、

ブロックされてないことを祈りながら、

トーク履歴をスクロールしまくって、

あいつの名前を見つけた。





風【何やってくれてんだ。】



届いてくれ。




『……風磨？』




やべ。


風「……あ、良かったな。おめでと」


『思ってないだろ。』


風「思ってるし。な、勝利。」



無理やり会話につなげる。




ホントはめでたいなんて、ひとつも思ってない。




光る携帯の通知。



健【Aちゃんはもう俺のもんだから。言ったよな？お前が負けたら俺がもらうって。】



風【女絡みで俺を散々な目に遭わせてくれた上に、まだやんのか？】




「女絡み」ってのが、あの事件のキッカケだった。


もう起こさなければいい問題だ。



でもあいつは





もう一度同じことをやるだろう。





A。







どうか中島とは



離れて欲しい。





胸の奥が締め付けらていた_______________

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