ずっと一緒に。Fuma.K (ページ17)

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夏休み前８ページ17

朝、いつもの時間に起きて、いつものように着替え、いつものように朝食を済ませ、いつものように家を出る。

でも今日は、くまだらけの浮かない顔で二人に会う事になってしまった。

勝「おはよA」

風「遅せぇよ。」

いつも携帯をいじりながら私の家の前の電柱で揃って挨拶をしてくれる。

そんな関係が急に虚しくなった。

ともかく、くまを隠そうとうつむき加減で歩きはじめる。

風「昨日のハーゲンダッツ楽しみにしてたのによぉ

…………おい、どうかした？」

風磨が心配そうに私の顔を覗き込んだ。

そういや、ハーゲンダッツのことなんてすっかり忘れてた←

バレないようにそっぽを向く。

案の定、いつも一緒にいる仲だと、バレちゃうもんで。

『……なんもないよ』

風「なくねーだろ。」

ここは本当のことを言うのが、私の最終手段かもしれない。

何れにせよバレるわけだし。

『あ、の……』

うつむいたまま、立ち止まる。

『中島健人に……告、られ、た……』

勝「えー、良かったじゃん。」

隣で静かに微笑む勝利。

優男。

言うことがもう一つ。

『……でね、今日の帰りと、明日の朝から一緒に登下校することになったから……』

勝「俺らとはもう登下校しないの？」

『……うん、ごめん。』

急に静かになった路地。

風磨は、なんか携帯いじってんだけど。

まさかの興味無い系？

『……風磨？』

風「……あ、良かったな。おめでと」

『思ってないだろ。』

風「思ってるし。な、勝利。」

勝「さぁ笑笑」

苦笑いする勝利。

なんだろう……

なんか最近の風磨おかしい。