ベリー・ベリー・ストロベリー(黄)

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『……っん…』




キスをした





何度も 何度も



お互いの頬を捕まえながら







ワインの 甘みと 渋みが

もっと、広がる



おーくらの味







”…りょーくん ごめん。”




頭のどこかで

ぼんやりと そう呟いた







亮もほかの子を抱こうとするとき

こんなふうに思ってくれるのかな


A ごめん って。






別に罪悪感なんか感じる必要ないのにね




私は 誰のものじゃないし


亮は 私のものじゃない







なにが間違ってて

なにが正解なのかなんて



だれにも 決められないでしょ






荒くなってく 呼吸



息をするだけで

アルコールがもっと 全身に回っていく





それがもっと 理性を鈍らせる






『……っあ…んんっ…………』

「……はぁっ、…あっ」







そのまま、2人で

ソファに沈んで





なんでこんなことになってんだろう

なんて

意識の中で客観視してる自分もいるけど



目を瞑れば

そんなのも消えてって





何か 足りなかったものが 埋められてく気がした





見つからなかったものが 少し見えた気がした





今だけの 幻だとしても


それでいい









ただ、無心で 求めて

大倉の１つ１つに悶えて









『…………っん、や…ぁ』

「………ぁあ」





後先のことなんか

今は関係ない







後悔なんか いくらでもしたらいい





弱い私が 背負う 罰だから









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