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「あ、あのっ!」
ん?くるっと振り向くと眼鏡をかけた少年がいた。
『う、うち?』
「はい!僕、飛田裕です。中等部A組の学級委員をやっていて、みんなからいいんちょーって呼ばれてます。」
『こりゃ丁寧にども。』
ジーン....
よーやくクラスメイトの1人話しかけられたっ
うちが1人で感動してると、
「....松井さん。今までごめんなさい!」
ええ!?
いいんちょーが突然頭を下げてきた
『わ、ちょ、顔あげーや!』
「A組を代表して僕から謝らせてもらいます。今まで松井さんに関わろうとしなかったこと。本当に傷つけました。学級委員失格です...」
「本当にごめんなさい」と言いながらうちにまた謝ってくるいいんちょー
うー....
こういうのうち苦手ねん...
『えっと...』
え、なんや、さっきまで棗ちゃんやルカを取り込んどった奴らがうちの周りにぞろぞろ集まってきている。
な、なんや一体...
「俺も松井に謝りたい」
「私も!」
「無視したかった訳じゃないんだけどごめんな...」
『あの...みんな』
わけわからへん...
でもこれある意味チャンスやろか。
ふとうちは棗ちゃんとルカと目があった
2人は口パクで"がんばれ"ってうちに言う。
ふぅ....。
『もー、えーで』
みんながうちのことを一斉に見る
『うち、傷ついたけど。なんか訳ありって感じやし。なんかもーそーゆうので悩むのも嫌やねん。みんななんか謝ってくれてるってことはうちに興味持ってくれたってことやし...』
あー、なんか上手くゆえへん!
うちがモジモジしてると、肩に手が置かれた
『棗ちゃん...』
「こいつはあいつとは違う。顔だったり、喋り方は似ていてもこいつはこいつだ。」
するとルカも、
「それに松井....は良い奴だよ。怪我した俺を寮まで運んでくれたんだ。松井が俺の事を見つけてくれなかったらまだ森にいたと思う。」
2人とも...
『ありがとうな。そ。でもうちもう気にしてないで!これから少しずつでえーからうちと仲良うしてほしいー』
言えたっ!
「もちろんです!是非仲良くして下さい。学園の事何か困ったらなんでも聞いて下さい」
「よろしくねー!」
『うちこそ!改めてよろしくー!』
よーやく、うちはクラスメイトの一員として認められたようです。
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作者名:クスクス | 作成日時:2019年4月9日 2時