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Noside
ショッピはあの後Aがいる。それだけで行きたくなった。キャバ嬢なんか好きじゃない。ただただ、Aに会いに行くために。それだけに。
ある日、会社でお昼を食べている時にコネシマがやってきた。オムライス定食を持ってショッピの隣に座ったのだ。
そうして男二人で独自のワールドに入り込みながら雑談に花を咲かしていく。何分後だろうか、話題はAの勤めているキャバクラ店の話題になった。
「せや、ショッピ。お前、おまえー、まだあっこ通っとるんか?」
「え、あーはい。まぁぼちぼちっすけどね」
「おー!!ええなぁもっと尖ってけぇ?」
などと最初はキャバクラの好きな嬢とか胸のサイズとか下品な話題だけだったが話はどんどんと逆方向に向かっていった。
「いやー、Aっておるやん?」
A。その言葉がでただけでショッピはなんだか胸の奥がざわついた。
「俺、あいつ....なんか好きなってもうたかもしれへん!」
その時、ショッピに落雷が走ったような感じがした。
「な、なんで、すか?」
ショッピには唯一つの疑問をぶつけるしかなかった。それは何故か。何故今のタイミングで。
「えぇ?なんでか、なんでやろなぁ。なんちゅーかうさぎみたいで守ってやりたくならへん?そういうところとかやな!」
いい意味でいったらそれは加護欲に当たるのか。それとも狂愛か。それはコネシマしか、コネシマもわかっていない問題である。
その言葉を聞いたショッピは焦りに焦りまくった。どうにかしてでも俺が一番Aを愛してると自覚したい。その願いが強くなった。
ある日、いつものようにAが勤めているキャバクラに向かうショッピ。今日はなにかAとの進展があると良いな。そう思いながら店に入る。
しかし、いつも受付にいるAの姿が見えないのだ。今日は休みなのか?と思い気になったので教えてくれるかはわからないがダメ元で黒服に聞いてみることにした。
「あの、Aさんって、今日休みですか?ちょっと気になって。」
「お?あーAかい?Aならもうここをやめたよ。今は他のところで勤務してるけど...」
「それって!どこですか?教えて下さい!!」
なんで、なんでだ。Aがいない。もうダメ元なんて頭に残ってなかった。そして無理やりAが勤務している今の職場を聞き出し、ショッピは今の場所で働いてるのだ。
そのくらいショッピはAに堕ちているのだ。
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れもん(プロフ) - てんむすさん» わ!ありがとうございます><頑張ります~ (2022年10月4日 7時) (レス) id: 29b8df8d21 (このIDを非表示/違反報告)
てんむす(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。これからも投稿頑張ってください! (2022年10月3日 19時) (レス) id: 7a2f8e3449 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - てんむすさん» すみません...寝ぼけて間違えていました。教えてくれてありがとうございます! (2022年10月3日 7時) (レス) id: 29b8df8d21 (このIDを非表示/違反報告)
てんむす(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも拝見させて貰っています。35の後に39とはなにか、意味があるのでしょうか?謎解き要素ですか?少し指摘じみたコメントですがお願いします。 (2022年10月2日 23時) (レス) @page38 id: 7a2f8e3449 (このIDを非表示/違反報告)
@-Nene-(プロフ) - れもんさん» 楽しみにしてますね! (2022年10月2日 22時) (レス) id: a79d027df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2022年9月10日 19時