検索窓
今日:6 hit、昨日:13 hit、合計:263,069 hit

26 ページ28

「なー、だめ?Aくん。めっちゃ可愛いから人気になれるよ?」

『本当に嫌です。まじで。そもそもおっさんに気に入られたくないし。私は黒服が良いんです。』

私はあれから断ったものの店長から猛烈なオファーを受けていた。しかし私は本当にやりたくない。私は無理です。と断っていた。しかし、店長からある提案をされ私の意思は揺らぐことになる。

「やってくれたらギャラいつもの3倍にするから!!」

『え、やります!!』

なんて私はお金にがめつい奴だろう。自分でも自覚をする。店長も私の即答にびっくりしていて目が点になっていた。



店長から助かるよ!!と言われながらも私の脳にはギャラという文字しか無い。しかし、しかしだ。私は今猛烈に後悔している。だって、

『まって、嬢たちこんな露出高い服きてんの...?』

そう、露出が多すぎるのだ。いつもの黒服のスーツに比べ物にならない位。キャミボディコンドレスと言われるものだ。一応入ったがこれじゃあ恥ずかしくて何も出来ない。

着替え室で着替え終わり店長に文句を言おうとし店長のところにいこうとする。しかし、それはこの姿を見られたくない人と出会ってしまう。


「......え、A先輩?」

『......ショッピくん?え、なんでここに...』

後輩黒服の、ショッピくんと出会ってしまったのだ。しかの出会い方はドアを開けてすぐ。まさに恋の始まりだが私はそんなとこではない。恥ずかしさが相まって顔が赤くなるのが分かる。

「え、キャバ嬢になったんすか先輩?」

『なってないよ、なりたくもないし。ただ店長に頼まれただけ。』

そう言うとホッと安心したような顔に変わる。何安心してるんだ。と思い聞こうと思ったがその考えはすぐ変わることになる。

「あー、びっくりしました。A先輩がついに身体売るのかと。もしそうなら俺怒ってましたね。相手が可哀想で」

『君そういうところあるよね。』

そうだった。彼はこういうところがあったのだ。あぁ忘れていた。覚えとかなければ。

そう考えていると彼は爆弾を落とす。

「あは、冗談っすよ。ただ、...もしそうなることになったら、俺がA先輩のこと養うので、言ってくださいね」

と、心底真面目な顔で私に顎クイをしながらいってきたのだ。私は驚いて声も出ない。私は豆鉄砲をくらった鳩のような顔をしているだろう。

彼はそう言い不敵な笑みを浮かべながらでは、と言い去っていった。


(するなら一生外に出さないすけどね)

27→←25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (318 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
896人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , ヤンデレ , d!
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れもん(プロフ) - てんむすさん» わ!ありがとうございます><頑張ります~ (2022年10月4日 7時) (レス) id: 29b8df8d21 (このIDを非表示/違反報告)
てんむす(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。これからも投稿頑張ってください! (2022年10月3日 19時) (レス) id: 7a2f8e3449 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - てんむすさん» すみません...寝ぼけて間違えていました。教えてくれてありがとうございます! (2022年10月3日 7時) (レス) id: 29b8df8d21 (このIDを非表示/違反報告)
てんむす(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも拝見させて貰っています。35の後に39とはなにか、意味があるのでしょうか?謎解き要素ですか?少し指摘じみたコメントですがお願いします。 (2022年10月2日 23時) (レス) @page38 id: 7a2f8e3449 (このIDを非表示/違反報告)
@-Nene-(プロフ) - れもんさん» 楽しみにしてますね! (2022年10月2日 22時) (レス) id: a79d027df5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れもん | 作成日時:2022年9月10日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。