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数秒の沈黙が流れる。私はゾムを見ることが出来なかった。恐怖心が私を支配して動けなくさせたのだ。数秒後ゾムが口を開く。
「な、ななんでなん？お、俺、Aと別れたくない、なんでそんな事言うん。Aの事一番好きなの俺なのに、なんでなんで？縛られたくないって、俺、そんなAの事縛って無いやん。俺は別れとうない...ほんまに...Aっ」
その言葉を聞き思わず鳥肌が出る。別れようとなった原因はこいつなのに。なんで私がこいつを捨てるという風になっているのだ。本当に吐き気がする。
『......付き合ってた時、ゾム私に対して酷いことしたよね。男性と二人で話したらもっと怒られて、一人で外にも出させてくれなくて、外に出るのはゾムと一緒じゃなきゃダメで、
もっと最悪なのは大学の時、私は何もしていないのに変な噂が流れて、私の友達が全員離れていって、私が孤独になった時、あれも、ゾムが仕組んだんでしょ？私は、もう、ゾムと一緒に居たくないの...！』
心の内に秘めていた本音を吐き出す。付き合っていた当初は彼にもっと束縛、支配されるのが怖くてこんな事言えなかった。でも私はこいつと離れたい。その一心で自分の本心をこいつに吐き出した。
そして、最後に私はゾムと別れるために決定的なことを言う。
『私はずっと辛かった。ゾムと付き合ってるとろくなこと無かった。だから、もう、関わらないで』
そう言うとゾムは口をへの字に曲げ如何にも不機嫌。という雰囲気をかもしだしていた。私は言いたいことを告げ一息おきベッドに置いていたスマホを手に取り足早でドアに向かおうと片足をだし立ち上がった頃にゾムが口を開いた。
「あーあ。俺がAに愛の言葉伝えてももうAには何も伝わらんのやな。俺はこんな好きなのに、Aはなーんも分かっとらん、あー俺悲しい！！大好きやのに！」
いきなりなんなんだ。しかし、一年ほどゾムと付き合っていた私には分かる。こんなニヤニヤしている時のこいつは、ろくなことを考えていない、と。
嫌な予感がしたので私はその問いかけを無視し、ドアに直行した。しかし、それは叶わなかった。
ゾムが私の腕を引っ張り柔かいのか、硬いのかわからないベッドに私は反動で座ってしまった。目の前にはゾムの整った顔が見える。
「Aがそんな俺と離れたいなら、俺としか一緒に居れないようにしたるわ。力ずく、でな？」
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れもん(プロフ) - てんむすさん» わ!ありがとうございます><頑張ります~ (2022年10月4日 7時) (
レス) id: 29b8df8d21 (このIDを非表示/違反報告)
てんむす(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。これからも投稿頑張ってください！ (2022年10月3日 19時) (レス) id: 7a2f8e3449 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - てんむすさん» すみません...寝ぼけて間違えていました。教えてくれてありがとうございます！ (2022年10月3日 7時) (レス) id: 29b8df8d21 (このIDを非表示/違反報告)
てんむす(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも拝見させて貰っています。35の後に39とはなにか、意味があるのでしょうか？謎解き要素ですか？少し指摘じみたコメントですがお願いします。 (2022年10月2日 23時) (レス) @page38 id: 7a2f8e3449 (このIDを非表示/違反報告)
@-Nene-(プロフ) - れもんさん» 楽しみにしてますね！ (2022年10月2日 22時) (レス) id: a79d027df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん | 作成日時：2022年9月10日 19時
