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#Search.25 ーRenーページ25

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家から少し離れた進学校に通い始めた

俺の高校生活は

イメージしてたものとはちょっと違った。

勉強も部活も想像以上に忙しくて

やたら女子が寄ってくるのは

悪い気はせんかったけど、なんか違くて

登下校さえもしんどい。

前はあたりまえのように隣におったあいつとは

家は近いし、高校違っても

ちょっとは会えるかなーなんて思ってたけど

もう一年近くも会っていなかった。

そして久しぶりに会ったそいつは

なぜか公園で修羅場を展開しとった。

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いつものようにダルい体で電車を降りて

駅から歩いてしばらくすると見えてくる

見慣れた住宅街。

その一角には

家までの近道となる小さな公園。

中学の時は毎日のようにあいつと通った

その公園の手前まできたとき

見たことあるような、ないような

他校の制服を着た女子達が

公園のど真ん中あたりで数人立ってるのが見えた。

１対４くらいか。

しんどぉ。女子こわぁ。

４の方が醸し出す雰囲気からなんとなく察して

今日は近道すんのは諦めて

ちょっと周って帰ろうかと思ったとき

その可哀想な１の方の後ろ姿に

なんとなく懐かしさをおぼえて

もう一度視線を戻した。

制服も髪型もあの頃とは違うけど

俺がいつも近くでみていた見慣れたあの佇まいは──

「あれっ？A？」

修羅場に突撃するのはバリめんどいし

めちゃくちゃ久しぶりにみるその姿が

１対４の、１の方なのも、なんかしんどいけど

振り返ったその顔は

やっぱり俺が好きなあいつだったから

まぁスルーはできんよな。

「お～！やっぱりAやん！

なんや自分ら、こんなとこでなにしとんの？」

公園に足を踏み入れて

本当は行きたくないその空間へと

ゆっくりと近づいていく。

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