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今の状況まで話し終えると

ジンが呆れたようにため息をついた。






神「なんかよくわかんないけど

それたぶん、なんか勘違いだよ。

あいつ奥手だし、鈍感だし心配症だし?




そんなこと訊いたのもさ、そういう噂あったから

単純に不安だったんだと思うよ」






───平野くんは誰とも付き合わないんでしょ?






あの日の彼女を思い出す。





ずっと何かを考えてるようで

思い悩んだ表情を浮かべてた。





そして俺は

そんな彼女の言葉を遮って背中を向けた。





本当は他になにか

言いたいことがあったのかもしれない。






神「自分の気持ちを素直に伝えるなんて

Aにとっちゃ難易度マックスだろうからな」






相変わらずAちゃんのことになると

優しい顔をしてよく喋るジンは

その場にいた俺なんかより

彼女のことをよくわかっていて





俺とは違って、ずっと大人だと思った。






神「とりあえずAが元気ないの、

どうにかしてくんない?俺じゃ全然ダメでさ」






そのAちゃんを傷つけたのも、俺なのに。

苦々しく笑ったジンは

いつも彼女を大切に想っていて






神「Aが元気ないと、俺もつらいんだわ」






本当にAちゃんが好きで

それでも、いつも一歩引いて見守ってる。






神「Aを笑顔にできんの紫耀だけなんだからさ」






いつか病室で

大好きだった幼馴染に言われた言葉が脳裏を過った。







───紫耀くんの笑顔はみんなを幸せにすると思う


───紫耀くんはずっと笑ってて







そうだった。

俺はずっと笑っていようって決めたんだった。





たとえ、この先ずっと

暗闇から抜け出せなかったとしても





誰も傷つけることなく、失うこともなく



誰かが笑ってくれるなら



彼女がまた俺に笑いかけてくれるなら





俺はこの先どんなことがあっても

ただ笑っていよう。






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megminmg1225(プロフ) - 時々名前設定が未来ちゃんになっているのを、直してくれると嬉しいです。これからも応援してます^^ (2019年12月13日 0時) (レス) id: 32c6f54378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:N | 作成日時:2019年11月26日 22時

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