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Aちゃんがまたフリーズした。






『ごめんいきなり。でもほんとだから。』






変わらず固まったままのAちゃんは

なにを思ってるんだろう。

突然のことに、ただ困惑してるんだろうか。

それとも───






『Aちゃんは?』






俺と同じ気持ちでいてくれてるんだろうか。






『好きな人いるの?』






少しの期待と、願いを込めて。






「私は…」






このとき彼女は

本当は何を思っていたんだろう。






俺は心のどこかで、ジンの言葉通り

Aちゃんが俺に向けてくれる顔が特別なもので

俺に対する気持ちも特別なものなんだと

そう思い込んでたのかもしれない。






少しの沈黙のあと

それは二人だけの空間に静かに響いた。






「平野くんは、

誰とも付き合わないんでしょ?」






なぜ彼女がそんなことを言ったのかはわからない。

だけどそれは、俺の胸を締めつけるには充分だった。






『なに、それ』






ジンもそんなこと言ってた。

女の子が噂してたって。





確かに誰に告白されても断ってたけど

でもそれは誰かが特別になるのが怖かったのと

なによりAちゃんのことが好きだったからで





そして今の俺は

純粋にAちゃんの隣にいたいと思っていて





それを、素直に伝えればいいのに。





彼女の口から出た言葉に

一気に突き放されたような気がして

胸の奥底にある何かが疼いた。






「なんか前に聞いたことあって、それで」



『それ今関係ある?』







彼女の顔が、焦りと不安からか

だんだんと曇っていくのがわかった。





結局俺は、彼女にさえも

こんな顔をさせてしまうんだ。





きっと俺が放り込まれた暗闇の世界からは

簡単に抜け出すことなんてできなかったんだ。






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megminmg1225(プロフ) - 時々名前設定が未来ちゃんになっているのを、直してくれると嬉しいです。これからも応援してます^^ (2019年12月13日 0時) (レス) id: 32c6f54378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:N | 作成日時:2019年11月26日 22時

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