１６花火大会５ ページ16
雅紀の実家に着いてから
少しお茶をして
雅「明日、早いからそろそろ帰るわ」
マ「あら？泊まって行けばいいのに…」
雅「うん。そうしたいけどAも今日は疲れただろうし、なっ？A？」
疲れてはいるけど…
久しぶりに息子と会えて喜んでるお母さんを見ると
ちょっと悪い気がした。
マ「じゃあ、Aちゃんまたね。ランチ楽しみにしてるね。」
「はい…お母さんの都合のいい日があったらメール下さい。」
マ「わかったわ、メールするね」
「今日はお邪魔しました。あと晩御飯、とても美味しかったです。ご馳走様でした」
マ「気をつけて帰ってね」
雅「じゃまた。」
私達は雅紀の実家を後にした。
雅紀の携帯に誰からか電話がかかってきた。
電話をきると
雅「裕がさ、店に寄れって…親父もAに会いたいって言ってるからって…どうする？」
「私は構わないよ。寄れって事はお客さんいないって事じゃない？」
雅「そりゃそうだけど…オレは早く帰りたいの」
あはっ…そういう事ね…
「もう…雅紀はえっちだなぁ」
って言うと
雅「だって…さっきあんな目で言われたら…」
「大丈夫だって、帰ったらなんでも言う事聞くから。
お父さんと弟くんの所行こ。」
雅「なんでも言う事聞くんだ？？」
とニヤっとしてお店に向かった…
しまった…変な事言っちゃったよぉ
どうしよ…
お店に着いて裏口から私達は入った
雅「久しぶりー」
裕「雅にぃ!!彼女さんは？」
「裕くん、はじめまして。この前はワインありがとう。すごく飲みやすくて美味しかったよ」
裕「噂のAさんだぁ!!はじめまして裕介です。」
裕くんはガッシリとした体型だけど、笑顔が雅紀にそっくりだった。
奥から小柄の男性が出てきて
ひと目でお父さんとわかった…温厚で優しそうな人。
雰囲気が雅紀に似ていたから
パ「はじめましてAさん」
「はじめまして、渡辺Aです。」
と私はぺこりとお辞儀して言った。
お店周辺は夜でもたまにファンが来たりするからと
本当に挨拶程度だけして
帰る事に…
雅紀が強引に早く帰ろうとしてただけの様な…(笑)
お土産に裕くん特製の杏仁豆腐を頂いたの。
帰ってからは…たぶん食べさせて貰えなそう…
明日、雅紀が仕事行ったら食べよっと…
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作者名：moco
| 作成日時：2013年10月30日 16時
