１１お買い物デート ページ11
次の日、約束の場所に着いた
『雅紀、着いたよ』
雅『すぐ行くから、待ってて』
待つ事…数分。
キャップを深くかぶった雅紀が来た。
雅「行こ。」
私の手を取って歩いた。
声で雅紀だってバレちゃうから
私は黙ってついていった。
あるビルに着いてエレベーターに乗ると
雅紀は私をぎゅーっと抱きしめて
雅「1週間ぶりだね。会いたかったよ。」
「ただいま」
雅「おかえり」
と言うと、軽くチュッとキスをしてくれた。
エレベーターが目的の階に着いて降りると
そこは…
雅「オレがいつもお世話になってるスタイリストさんの事務所だよ」
何で…スタイリスト事務所？
お買い物じゃ無いんだ…
ってちょっと残念な気持ちになった。
服でも買うのかな？
雅「連れてきました。」
そこにはこの業界でも有名なスタイリストさんがいた
「はじめまして…渡辺Aです。」
《主人公ちゃんの苗字は渡辺です。》
『どうぞ。』ってその人は私達を招き入れて
『ここは僕しかいないから安心してね』って
中に入ると
普通のマンションで有名になると個人的にこういう所借りて倉庫代わりにするって聞いた事あるから
ここは倉庫なのかな？
雅「Aこっちおいで」
ある部屋のドアを開けると…
「すごい……雅紀？」
雅「好きなの選んでいいよ。」
ってニコッとした。
そこには
色とりどりの浴衣と
帯と小物類
髪飾りまで
何種類もあった…
「いいの？」
雅「旅行行けなかったお詫びだよ。」
「雅紀、ありがとう。」
雅「ねっ。どれにする？オレはピンクが良いかなぁ」
私はとっかえひっかえ
色んな浴衣を合わせて見て
スタイリストさんが選んでくれた
ブルーの古典柄の浴衣を着てみると
『Aさんはブルーが良く似合いますねっ』
って、言ってくれて
雅紀は
「ちょー可愛いよ。それにしよ」
って、
有名なスタイリストさんは違うなって
実感しちゃった…
私も一応プロなのに、自分のものが選べ無いなんて…
「うん。これにする。」
基本的な着付は出来るけどアレンジが出来ないから
指導を受けて来たけど
自分で着れるかなぁ。
雅紀が私の為に準備してくれたのが嬉しかったな。
本当にお店でお買い物してる気分になれたし
ありがとうね…雅紀。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：moco
| 作成日時：2013年10月30日 16時
