７長い夜-1 ページ7
私は会社を出たものの、
何処に行けばいいのか迷った…
病院？
行った病院知らないし、知ってたとしても
私に会わせてくれるはずない……
雅紀のマンション？
彼が帰って来ない場所にいても意味ない…
自分の家…
しかないか…………
結局、私は何も出来ない事に気がついた。
あ………
あの人に電話しよ
『もしもし』
いつもと同じ様に
冷静な声…………
『Aどうした？』
「翔くん…私どうしたらいい？」
『もしかして、聞いたの？』
「うん。さっき雅紀から連絡あった」
『収録中から様子がおかしくて、ニノが気がついてさ。
皆でフォローしあって収録は無事に終わったんだ。
相葉くんは前、ギリギリまで我慢して入院して
仕事に穴開けた事をずっと後悔してた。
だから今回はひどくなる前に自ら病院に行くって…
収録終わってすぐ病院に向かったよ。
…A大丈夫か？』
「うん。でもね…あんなに辛そうな声、
聞いたら不安で…」
私は泣き出してしまった…
『今どこ？』
「会社の前…」
『じゃ、おまえの会社の１本裏手のカフェで待ってろ。すぐ行くから』
こんな時に翔くんに頼るのは
良くないって思ったけど
雅紀の事は誰にも言ってないし
誰にも相談出来ない…
あの時の私には
翔くんしか頼る人がいなかった…
『おまたせ。いくぞ…』
翔くんは
店の隅に居た私をすぐに見つけて
私の手を引いて
店の目の前に停めた
自分の車に乗せた。
『彼女のマンションまで送って。』
翔くんのマネージャーさんは
黙って車を出した。
翔くんは
泣いてる私の手を握って
『相葉くんは大丈夫だから、
今日もAと会えるのすげー楽しみにしてた。
心配するな…事務所から連絡あったらすぐにおまえに連絡するから。
絶対相葉くんからも連絡あるから、もう泣くな…』
そう言って、
翔くんは
優しく私の頭を撫でて
涙を拭いてくれた。
翔くんって
ちょっと冷たい人なのかと思っていたけど
本当は優しい人なのかもしれない
私のマンションの前に着くと、
翔くんは車のドアを開けて
『ひとりで待てるよな…
ちゃんと連絡するから安心しろ』
と言って
私を車から下ろして、帰った
翔くん、ありがとう。
ちょっと気持ちが落ち着いたよ。
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moco(プロフ) - ゆうはさん» ゆうはさん、コメントありがとうございます。私の好きな雅紀の詰め合わせの作品です♪続きも頑張って書きたいと思います (2013年10月24日 22時) (
レス) id: afc533a8de (このIDを非表示/違反報告)
ゆうは(プロフ) - mocoさん、はじめまして。前作から一気に読ませていただきました。やさしくてかわいい雅紀がぎゅっとつまってますね♪主人公ちゃんと雅紀、このままラブラブで進んでほしいです。続き待ってますね！ (2013年10月24日 9時) (レス) id: 7a62809771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco
| 作成日時：2013年10月17日 23時
