４５オレの部屋−１−（masaki） ページ25
オレがコーヒーを淹れている間に
Aさんはソファーを背もたれにするように床に座って待ってた。
そのスタイルは昔と一緒だね。
隣同士に並んでＤＶＤ見たりゲームしたりしたよね。
でもあの頃の様な
仲良し姉弟みたいにって訳にはいかないよ。
オレはもう、大人だから・・・
オレはあえて、Aさんに触れられるギリギリの距離で座った。
頭ポンポンの後は腰に手を・・って思っていたのに
オレ、さっきから触れることばっか考えてる。。。
Aさんが自分から来てくれた事が
すげー嬉しくて、変な期待ばかりしてる。
でも、席を立たれてしまって
作戦失敗・・・
Aさんはちょっと離れたところに座ちゃった。
甘えた目でみるとAさんは答えてくれる事、
オレは知ってる。
ほらね。。。あーんてやってくれた♪
鍵を返しに来ただけ
そう言って帰るつもり？
明日は2人とも午後から仕事なら泊まってよ。ねっ・・・
Aさん、迷ってる？
そんな迷ってる顔をされたら、オレさ。。。
ダイキさんがまだいるんだね。。。
簡単に忘れられるわけないか。。。
今はAさんの1年半分の寂しさを埋めることが
大事な事に気づいて、
「今日は一緒にいたい。来てくれてマジ嬉しいもん。」
今度は後ろから優しく包み込むように抱きしめた
「来ちゃったけど、私まだ・・」
Aさんはオレに会いたくてきたけど、まだ気持ちは
全部オレに向いてないって事だよね。
オレ、待つよ。
今まで君との再会を待った時間を考えたら
君が悲しみに耐えて時間を考えたら
待てるような気がして、こう言った
「Aさんの気持ちがはっきりするまでは何もしないから安心して・・・
オレはこうしてるだけでもいいから」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：moco
| 作成日時：2013年10月12日 23時
