４１来ちゃった。 ページ21
「ちょっとーー翔くん!?」
電話切れてるし・・・
行けって言われても・・・
たぶん。私の知識が正しければここから相葉くんちまで
タクシーで10分はかからないと思う。
鍵・・・返さなきゃだし行ってみる？
そうそう。。鍵を返すだけ。
私はタクシーを拾って
翔くんに教えてもらった住所を告げた。
来ちゃった・・・
マンションの下にいるけど
どうしよ。やっぱりやめようかな。。。
ここで、ウロウロしてたら怪し人だよね・・・
あっ！コンビニがある。
コンビニまで行って
相葉くんに電話をかけた。
再会して、はじめて自分からかけたかも。
１コール2コール３コール４コール5コー
雅「もしもし！Aさん？？」
「うん。私。遅くにゴメンネ。」
雅「全然いいよ。起きてたし。どした？」
「あのね。来ちゃった・・・」
雅「ん？？どどどどこに？」
「相葉くんのマンション・・・今近くのコンビニ」
雅「マジ？？今から行くから・・・それはマズイか・・・」
「あのね。鍵を返しに来たの」
雅「あっ鍵ね。ちょっとだけお茶位飲んでいきなよ。ねっねっ。」
雅「あっ・・・アイス!アイス買ってきて。」
「わかった。」
雅「鍵使って入っていいからね」
「うん。」
なんか、相葉くんのペースに
乗せられて、アイスを買って
マンションに向かって。
相葉くんから借りた鍵で入った。
エレベーターに乗って
確か・・・・7階だったはず。
7階のボタンを押す。
7階に着く。
降りる。
あーーーー、だめ・・・帰りたいぃ。
翔くんのばかばかばかばか。余計な事して・・・
一番突き当りの部屋の前に着いて。
チャイムを鳴らす。
聞きなれた優しい声で。
雅「今開けるね。」
バタバタバタ・・・・
ガチャ
ドアから洗いざらしの髪の相葉くんが顔を出した・・・
あまりにもかっこよくて色気があって
ドキッとした。
「来ちゃった」
「いらっしゃい。」
といつもの笑顔で相葉くんは言って、
私の手を引いた。。。
玄関に入ってドアを締めると
私を力いっぱい抱きしめた。
「すげーー会いたかったよ。Aさん。」
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作者名：moco
| 作成日時：2013年10月12日 23時
