雨上がり、君とランデヴー。 (ページ3)

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ソワソワしながら待つ15分は

1時間にも2時間にも感じて

それを感じ取ったのか

田中さんが水を汲みにきてくれた。

「待ってる間のAちゃんの顔やばいよ」

『え、田中さんひどい』

そういじって満足そうにした田中さんが

チラッとカウンターを見れば、

「ほら、来たよ」

って言う。

田中さんの目線の先を追えば

『ひいいいい』

「待ってやばいやばい

その反応はやばいわ」

って田中さんだってやばい顔で笑ってるのに。

『え、だって！

だって眼鏡なんて掛けてましたっけ？』

「にしてもその反応はやばいわ」

未だに笑いを引きずってる田中さんが

「じゃ仕事戻るね」

ってまだ切り替えられてないくせに

ニヤニヤしながらカウンターに戻って行った。

と思えば、松村さんに耳打ちして、

松村さんがこちらをチラリと見て来る。

『うっ』

無理です無理です無理です。

叫びそうになる口を必死に抑えれば

松村さんは少し引いた顔をしてすぐに顔を晒された。

その横で田中さん爆笑。

わたし、天に召される。

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