・ドキドキ ページ13
------------1時間後----------
佐野「いや、だからさー!!俺はね?俺はAさんの働きぶりは尊敬してるよ?最初東京からリーダー来るっつーからどんなスカした奴かと思ったけどさー。しかも最初の挨拶は酔っ払ってだし?」
「いや、本当にあの時は失礼しました。かなり反省してます。。」
佐野「いや、もぉいんだよ?俺、分かったし。Aさんがちゃんとしてる子っていうのは!」
佐野さんはあまりお酒が強くないらしく
酔うと饒舌になり
あの近寄り難さが一瞬にしてどこかへ消え去った。
今、私の目の前で上機嫌に話すこの人は一体誰なのか分からなくなるほど人が変わっている。
佐野「ていうかさ、亜嵐くんAさんに対してフランクすぎねー?」
白濱「羨ましい?笑」
佐野「すっげーーーーー羨ましい!!」
「えっ?!」
まさかの返答が返ってきてビックリしていると
佐野さんの手が私へと延びてきた。
優しく私の頬を片手で包むと
佐野「だって可愛いじゃん。」
とニッコリ微笑む。
「な、な、え?!佐野さん!?」
顔から火が出るとはこの事。
髪の毛が逆だっているんじゃないかと思う位に熱が一気に上がる。
佐野「ふふっ。照れてる。Aさん、やっぱ可愛いわ。」
衝撃すぎて言葉が出ない。
お口パクパク状態。
思わず白濱さんを見る。
白濱「玲於はねー、酔うと180℃人が変わるんだよねー。面白いでしょ?笑」
「ビックリです。」
佐野「亜嵐くんレモンサワー頼んでー!」
白濱「おい。俺先輩だぞ?!笑」
佐野「いいじゃーん!呼び鈴近いんだしさぁー!」
白濱「はいはい!」
それから日をまたぐ前に家に帰り着いた。
佐野さんはヨタヨタしながら家に入って行き、
私もさっさとお風呂に入った。
そして今日の衝撃的な出来事を思い返す。
あの佐野さんが可愛いとか・・・
しかも私の頬を触りながら・・・
トクトクと鳴る胸の音には気づかないフリをして眠りについた。
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作者名:ともみ | 作成日時:2018年6月11日 22時