・最悪な1日 ページ1
「A大丈夫〜?」
『・・・大丈夫・・じゃない・・・』
会社のお昼休憩終わりに上司に呼び出された。
私の務める会社はイベント制作からファッション関係まで賑やかで煌びやかな人達を裏で支える仕事をしている。
私はイベント制作チームで日々汗水垂らして働いている。
もうすぐ夏のイベント目白押しということもあり
私のチームは慌ただしい毎日を送っていた。
そんな中、上司からの呼び出しの理由は・・・
直人「Aさんに今年の夏は大役を任せたいんだよね。」
「大役・・・ですか・・。」
直人「俺はね〜、間違いないと思うんだよね。」
「はぁ・・・」
直人「九州の海水浴場で新しく大規模な海の家を出すんだ。そこの海の家のリーダーとして行ってほしい。」
「・・・九州・・ですか?えっ・・期間は・・」
直人「準備期間もあるから6月後半から盆明けまで!」
「6月後半・・・って!!もうすぐじゃないですか!!!」
直人「そーうなんだよーーー!!急なんだけどさぁー!!もぉ俺はAしかいないと思うんだよー!!こんな大役任せられるの!!」
年よりも若く見えるベビーフェイス野郎。
可愛い笑顔で誤魔化そうとしてんのが見え見えなんだよ。
「そんな大役任せられる事は有難いです。しかし・・九州ですよね?私行ったことすらないのですが・・」
直人「だいじょーーーーぶ!!あちらさんにも頼りになる人達たくさんいるからさ!」
「NOはないんですよね。もちろん。」
直人「よぉーーく分かってんじゃーん。」
ニヤリと笑うベビーフェイス。
「・・・・承知しました・・・・」
と、言うわけなのである。
初めて足を踏み入れる地。
不安しかない。
しかも九州だったら東京までチョコチョコ帰れる距離でもない。
しかも約2ヶ月!!!!!
あちらの方言移る位の期間だろ!!!
そんな仕事帰りの居酒屋で同僚から慰められている。
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作者名:ともみ | 作成日時:2018年6月11日 22時