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「ありがとうございました。」
深々とお辞儀をして
今日最後のお客様をお見送りする。
客「ありがとうございました。また近いうちくるわね!」
「金沢様、お待ちしております。」
営業スマイルを見せて再度深々とお辞儀する。
はい、コレで帰れるー!
って訳にも行かず・・・
閉店後からがまた長い・・・
この仕事に充実感などはまだ感じず、ただ日々仕事を覚えることに必死だ。
1年後、この仕事にやりがいを感じられるように今はただしがみつくしかできない。
店長「Aさん!ちょっといいー?」
「はい!」
店長からの呼び出しには更に背筋が伸びる。
何かやらかしたのかと不安になる。
スタッフルームへと急ぐ。
「失礼します。」
店長「Aさんお疲れ様。」
「お疲れ様でございます。」
店長「明日の事なんだけど・・明日お得意様がいらっしゃるのよ。それで接客をチーフの神崎さんとAさん頼もうと思って。できるかしら?」
お得意様・・・
絶対に失敗できない・・・
まだ入社して2週間程だと言うのに・・・
不安な心情が表情に現れていたのか・・
店長「そんな不安そうな顔しないで!大丈夫だから。お得意様だけど、硬い人じゃないし!」
「私で大丈夫でしょうか・・・」
店長「大丈夫でしょうかじゃなくて、大丈夫!できるかな?じゃなくて、やるの。分かった?」
て、店長・・・
鬼ーーーーーー!!!!
「はい!やります!!」
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作者名:月灯 | 作成日時:2018年4月12日 19時