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S_side ページ38
来た覚えのある
高台に着いて
俺はすべてを理解した。
みんなが
ここの夕日を
俺に見せたかったということを。
それで思いついたんだ。
歌ってみようかなって。
「出逢って数年
あれは偶然な気もするね
気づけば10年
空に舞い上がってゆく風船
華奢な5人で乗り込む揺れる船」
あの時は聞いただけだった
この歌も
今回は5人いるから歌える。
ほら
なにも言わなくても伝わるんだよ。
智和「"ただ笑っとこう…"」
雅潤「"きっと夢が叶うとこ…"」
ちゃんと続きを歌ってくれる。
俺たちの視線の先には
沈み始めた夕日が
美しく輝いていた。
今日の終わりを見届けているような
そんな気持ちになった。
何もしなくても明日はやってきて。
でも
俺には命のカウントダウン
としか思えなくなっていて。
でも
こうやって
みんなが俺のために
尽くしてくれたおかげで
活力が全然違うの。
明日も一日元気に生きられますように
そう願って歌を歌った。
歌い終わったあとの
みんなの顔は
幸せで満ち溢れていた。
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莉奈(プロフ) - すごく感動したよ (2016年11月24日 14時) (
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作者名：ももんが | 作成日時：2016年7月1日 20時
