４歩 ページ4
私の頭の中は、「じゃーな」と言った爆豪くんの声が何回も響いていた
固まって動けず、こんな知らない世界で、誰も頼れる人のいない世界で、どうやって生きていけばいいのかと、そんなことを考えていたら悲しかった気持ちは、この理不尽な出来事に、どんどん腹が立ってきた
その怒りは、なぜか爆豪くんに向いて、何がヒーローだ！！助けてもくれないくせに！！と、怒りにまかせ、暗い道を激走した
もう、知るか！！
何がなんでも生きてやる！！ふんっ！！
意気込みは充分だったのだが、途中で車に跳ねられそうになるし、他の猫から追いかけ回されるし、もうボロボロで疲れはて、気付いたら夜が明けてた
太陽の光が眩しくて、少し目が眩む
とぼとぼと分からない道を歩いていると、あの爆豪くんに会ったビルの前だった
どうやら、ぐるーっと回ってしまってたらしい
ぐぅーーーっ
お腹の音がなった
その時はじめて、あっ、お腹空いたなーと考えた
思えば、昨日の夜から訳分からないまま、こちらの世界に来て、激走までしたのだ
水分もまともに補給していない体は、限界をむかえ、その場から動けなくなって、涙が出そうになる中、意識を失って倒れた
意識が戻ったのは、何か暖かいものに包まれて抱えあげられた時だった
『にゃ…』
ここは、どこだろう？？
辺りをキョロキョロしてみる
すると意外に近い場所に爆豪くんの顔があった
どうやら爆豪くんに抱えられているらしい
爆「…気付いたか」
私に目を向けて、それだけ言った
私は、どこに連れられて行っているのだろう？？
その答えは、すぐに分かった
動物病院だった
今、私は、診察台の上に座っている
獣医さんと見つめ合うこと暫く、私に手を伸ばしてきた
私は、触られるのが何となく嫌で近くにいた爆豪くんに飛び付いた
爆「っ！？何してんだっ？！ちゃんと診てもらえ！！」
首根っこを掴まれ、引き剥がされて獣医さんの目の前に差し出された
ぐーーーっ、キュルキュルーー
そこで、お腹の音がなった
めちゃくちゃ恥ずかしんですけどーーーーー！！！
だっ、誰か私を隠してください！！
すると、獣医さんが急に笑い出して
獣医「あぁー、この子、お腹が空いてるだけだよ」
恥ずかしくなって、爆豪くんに掴まれたまま、手足を動かして暴れた
爆「こらっ！！暴れんな！！」
獣医「でも、何かあるかもしれないから、他のとこも診せてね」
と言われた
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もも太(プロフ) - おにぎり同好会委員長。さん» コメント、ありがとうございます！ありきたりな展開だったかなと悩むこともあったので、そう言って頂けて本当に嬉しいです！これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (2020年11月25日 19時) (
レス) id: d0af93f58f (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり同好会委員長。(プロフ) - そう来たか…っていう展開がたくさん合って面白いです！更新頑張ってください！ (2020年11月25日 17時) (レス) id: dc031adfd4 (このIDを非表示/違反報告)
もも太(プロフ) - なみ太郎さん» コメント、ありがとうございます！すごく励みになります！これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (2020年11月25日 4時) (レス) id: 9969a400b1 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2020年11月25日 2時) (レス) id: b1f8f6f1b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも太 | 作成日時：2020年11月14日 14時
