負けず嫌い ページ7
あかねんside
私も負けず嫌いだけども
ひかりも相当な負けず嫌いだと思う。
1月の「おもてなし会」も無事に終え、
3月にはデビューシングルを披露する場となる
ライブも控えていた。
レッスンもハードでついていくのが大変だった。
だからみんな必死に自主練とかして頑張っていた。
もちろん、私も、ひかりも。
夜
夕食後、みんなテレビ見たり談笑している中、
ひかりの姿がなかった。
「もんちゃん、ひかり知らない？」
鈴「あっちにいるよ。」
もんちゃんは寮にあるレッスン室を指さした。
鈴「ひかり、よくそこで自主練してるんだよ。
あんまり、みんな知らないみたいだけど。」
「・・そうなんだ。知らなかった。ありがとう。」
行ってみると確かにレッスン室の電気がついていて、1人真剣な顔して踊ってるひかりの姿があった。曲が終わり大の字に倒れて肩で息をしていた。
白い肌をつたう汗がすーっと流れて消えた。
何となく声はかけられなかった。
早朝
レッスン着に着替えてひかりを待ち構えた。
もんちゃんから教えて貰った。
「ひかりって、夜はダンス。朝は走り込みを。
ほんとに忙しい時以外、毎日やってるんだよ。」
もんちゃんはたまたまその事を知って、
たまに一緒にしているらしい。知らなかった。
でも、なんとなくしてる意味が分かった。
普通の人は"ま、いっか"ってなるところ、
真面目に頑張ってる意味。
ひかり、意外と負けず嫌いだから。
降りてきた。やっぱり、ひかりだ。
「ひかり、おはよ。走り込み？」
ビクってして立ち止まったひかりは
驚いたように笑った。
神「びっくりした〜。あかねんかぁ」
「一緒にいい？」
神「いいよ。」
靴を履き外に出るとまだ薄暗い空。
ひんやりとした朝の空気に白い息が溶ける。
朝の街、人通りのない道、澄んだ空気、
ウォーミングアップをするひかりの横顔。
全てが何だが美しく見えた。
神「行こ」
走り出す。
ひかりの影を追って。走る。走る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もっち(プロフ) - 梨乃さん、ご指摘とコメントありがとうございます。励みになります。頑張ります。 (2019年3月1日 22時) (
レス) id: 270a4fc628 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃 - てちの出身は愛知県ですよ〜。楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年3月1日 22時) (レス) id: c5f8136dfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もっち | 作成日時：2019年2月22日 21時
