新メンバー加入 ページ5
ひかりside
驚いた・・・
悲鳴の上がったスタジオに入ってきた1人の女の子。
特例で認められた欅坂46の新メンバーだった。
青白く強ばった面持ちで、瞳は少し赤くて、
緊張した足取りで進み、でもしっかりとした声で
自己紹介をした。
収録が終わり楽屋へ戻る。
楽屋の雰囲気は今までになくピリつき重かった。
新しいメンバーの長濱さんも、
ずっとうつむき微かに震えてるように見えた。
この空気に耐えきれなくなったのか
楽屋から長濱さんが出ていくと、
みんなふーっと1つの大きなため息が漏れるように
少し楽屋の雰囲気が和らいだ。
佐「なんか、ね。」
石「うん... なんで今。」
米「正直... 上手くやっていける自信ない。」
何にも言えなかった。
気持ちは、もちろん分かるけれど
みんなの雰囲気が嫌だった。
あの子の心情を考えると可哀想で、心配で。
同じ夢を追いかけてる仲間なのに。
私はそっと楽屋を抜け出した。
あ・・・いた。
自販機が並ぶちょっとした休憩スペースの隅に
俯いて座ってる長濱さん。
やっぱりちょっと泣いてたみたい。
私はジュース2本分のお金を自販機に入れてボタンを
2回押した。
ガタン...ガタン...という音と共に出てきた2本の
カルピスを持って、長濱さんの隣にそっと座った。
何て言えばいいのか分からず
でも何となく傍にいた方が良いなって思って
何も言わず隣に座っていた。
長濱「.....ごめんね、楽屋の雰囲気。」
突然そう呟く長濱さん。
私がそう言わせちゃったかな。。
「ううん。・・・えっと、、長濱」
長濱「ねるです。」
「神崎ひかりです。よろしくお願いします。」
長濱「やめてや、敬語。タメでいこうよ。」
「それ、方言？可愛い」
長濱「ありがとう」
最初、弱々しくて泣きそうな声だったけど
笑ってくれたから良かった。
買ったカルピスを渡して2人色々話しながら飲んだ。
「大丈夫。みんな、ちょっとシャイなだけ。
慣れたみんなきっと優しいよ。」
そう言うとじっと私の瞳をみていたねるちゃんが、
少し俯いてから、「うん」と頷いてくれた。
みんなとねるちゃんが仲良くなれたら良いなって
とても思った。
それと同時に私達はどこへ向かうのだろうと
一抹の不安に襲われた。
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もっち(プロフ) - 梨乃さん、ご指摘とコメントありがとうございます。励みになります。頑張ります。 (2019年3月1日 22時) (
レス) id: 270a4fc628 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃 - てちの出身は愛知県ですよ〜。楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年3月1日 22時) (レス) id: c5f8136dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっち | 作成日時：2019年2月22日 21時
