お母さん ページ12
ひかりside
その後のことはあんまり覚えてない。
みんな感じ取ってかあんまし触れないでくれた。
でも隣のあかねんが「気を入れよ」ってバシって
背中を思いっきり叩いてくれて
本番はすんなり入れた。
本番後、挨拶もそこそこに楽屋を飛び出した。
「・・・お母さん」
夜の病室。
面会時間はとっくに過ぎていたけど
特別に入らせてくれた。
母「びっくり、させてごめんね」
「ううん。すぐ、来れなくてごめんなさい」
母「いいのよ。・・よく頑張りました。」
「うん。泣」
頭ぽんぽんとしてくれた。
話すテンポはすごく遅かったけれど、
お母さんと話せて何だか安心した。
明日も仕事があったからそのまま寮に戻った。
みんな各自好きなことして過ごしていた。
あんまりメンバーに会いたくなかったから
静かに部屋に帰った。
気持ち落ち着かせるためにベットに座って
幼い頃から一緒の大きいプーさんのぬいぐるみを
ギューって抱きしめていた。
そこに、静かなノックが。
「・・・はい。」
そっとドアを開けると、そこにはぺーちゃんが。
渡辺「・・・大丈夫かな？って。」
いつもの何でも受け入れてくれそうな、
ふわふわな雰囲気でアオコを持って、そう言った。
渡辺「入っていい？」
「うん。」
「コンロ借りるね」って言ってヤカンに水入れて、
コンロに火をかけた。
そしてポッケから2つの細長いスティック出して、
しゃかしゃか振りながら
「ミルクティー」だよって、にっこり笑った。
渡辺「お母さん、大丈夫？」
「うん。一応」
渡辺「・・体調、悪いの？」
「うん。入院してたんだけど急変したみたい」
渡辺「そっか。」
微かにお湯が沸く音がした。
渡辺「・・頼ってね。一応、最年長だし」
「うん。ありがとう。」
その後、ぺーちゃんオススメのミルクティーを
飲んだり、アオコと遊んだり
ちょうどやってたドラマ見たり
ずっと一緒にいてくれた。
ぺーちゃんは、見てないようで周りの人のこと
よく見てるし、優しいし
・・・やっぱりお姉さんだなって思った。
ありがとう。ぺーちゃん。
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もっち(プロフ) - 梨乃さん、ご指摘とコメントありがとうございます。励みになります。頑張ります。 (2019年3月1日 22時) (
レス) id: 270a4fc628 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃 - てちの出身は愛知県ですよ〜。楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年3月1日 22時) (レス) id: c5f8136dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっち | 作成日時：2019年2月22日 21時
